【対応のプロセス】

1)本人の気持ちを聞く
今はどのような状態で、子ども自身はどう感じていて、どうしたいのか。話しているうちに、解決策が見えてくる場合も。

2)先生と共有
なにかトラブルがあるようなら、連絡帳に書いたり直接話をしたりと、担任の先生と状況を共有する。

3)連携する
先生が学校での子どもの様子を見て、場合によっては双方の親に状況を説明することも。大人の連携が解決につながる。

<悩み3>
学校で友達とけんかをして、ノートを破られて帰ってきました。先生はその場にいなかったので、このことを知りません。子どもは泣いているし、悔しいやら腹立たしいやら……。相手の親に文句を言いたい!(新小2・男子)

<回答>
 子どものけんかは、どう介入するべきか悩むもの。「誰かがけがをした、物品の破損が生じたなどの場合は 『傷つけた (壊した)』という事実に対して、大人が速やかに介入するべきでしょう」 (藤枝先生)。このとき、怒りをただ相手の親にぶつけるのはNG。<悩み2>で紹介した対応のプロセスも参考に、学校の先生とも事実を共有しましょう。

担任の先生との相性も気になる

<悩み4>
新しい担任の先生と合わないみたい。どうしたらいいでしょう。(新小3・男子)

<回答>
 まずは正直に、 先生に現状を伝えましょう。よく耳にするのは、担任の先生の 「怒り方が怖い」 場合。「ここは、素直に『怒られたときに、かなり怖いようです』 と事実を伝えましょう。その際『叱られた原因より、 怖かったという印象のほうが強く、改善につながらないのがもったいなくて……』 など、ひとことを添えると先生が理解しやすいですね」(藤枝先生)
「コツは“言い方、 です。カドが立たず、クレームととられない伝え方をすると、お互い気持ちよく改善に向かえます」(山脇さん)

【具体例】
「大きな声に慣れておらず、戸惑っているようです…」「小さいときから怖がりなんです」など

(取材・文/AERA with Kids編集部)

藤枝静暁先生
山脇由貴子さん
著者 開く閉じる
AERA with Kids編集部
AERA with Kids編集部
1 2