子どもが自分で問題を解決しようと、ひとりでがんばっている場合もあります。

 「そこはぜひ肯定してあげてください。でも、どうしてもうまくいっていないようなら、そこではじめて 『じゃあ、その子とは少し距離を置いてみるのはどう?』 など、アドバイスしてあげましょう。 親は、子どもの話をいつでも聞くし、手を貸すという姿勢をつねに見せておくことが大切。すると、 子どもは『気づいてくれているんだ』と安心できるのです」

子どもの人間関係 親の見守り5つの心得

新学期は何かと心配になりがち(イラスト/OKAME)

1. とにかく、声をかけよう

「入学後は、親との通園から子どもだけの登下校に。これができること自体、すごいこと。あたり前と思わず、帰宅したら『お帰り! ひとりで帰ってこられてすごいね!」とおおいにほめると、自信につながりますよ」(藤枝先生)

2. 人間関係のトラブルは「ある」ものだと心しておく

「しかも、1回で解決することは少ないものです。 さまざまな人がいる『学校』で過ごすことは、生きるための練習そのもの。トラブルの経験も、後々の成長につながると考えましょう」(藤枝先生)

「避けるより、いざトラブルが起きたらどんな対策をとるべきか、方法やスキルを予習しておくほうが前向きですね」(山脇さん)

3. 大人はどんとかまえ、不安なことは夫婦で話す

「親は、余裕の表情で過ごしましょう。不安なことは夫婦で共有すればいいのです」 (山脇さん)
「『今日の給食、楽しみだね!』『クラブ活動はなにクラブに入る?」など、ワクワク、 楽しい気持ちにしてあげたいですね」(藤枝先生)

4. ソーシャルスキルを教える、練習する

「ソーシャルスキルは、人づきあいのコツ。 小学生なら「あいさつ』が行いやすいですね。感謝や謝罪の気持ちがきちんと伝えられると、子どもの人間関係はぐんとスムーズになります」(藤枝先生)
「おすすめは、ごっこ遊びです。こんなときは、なんと言えばいいかな?と親子で考えながら練習してみましょう」(山脇さん)

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