受験に向けて自走力を高めるには、家庭でどんな行動を心がければいいのでしょうか。家庭学習コンサルタントの坂本七郎さんに、家庭学習でのNG行為を聞きました。AERAムック『偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2024』(朝日新聞出版)より抜粋して紹介します。

MENU 子どもの独走ではなく、親子が伴走していく 中学受験、親のOK行為・NG行為

 家庭学習において〝自走力〞を養うためには、親子が密接に関わり合うことが重要だ。家庭学習コンサルタントの坂本七郎さんは次のように指摘する。

「塾や個別指導教室は教材が用意されているのでやることは決まっているのですが、家庭学習では、何を、どれだけの期間、どのタイミングでやるのか、すべて自分で決めなければなりません。そのためには、親子関係を密接にしながら計画を立て、毎日の学習習慣をつける必要があります。それが、家庭学習で自走力をつけることにつながるのではないでしょうか」

 計画を立てる際は「何を」「どれだけ」「いつ」の順番で進めるのがいいという。どの教材を使うのか。何ページ進めるのか。何時から勉強をスタートするのか。事前に親子で話し合い、決めておく。そうすれば家庭学習がスムーズに進められる。

子どもの独走ではなく、親子が伴走していく

 坂本さんは「小学生の段階でしっかりと自走力が身についている子は本当に一部だと思います」としつつ、「それを前提として、親の声かけで机に意識を向けさせなければなりません」と続ける。

「何を」「どれだけ」「いつ」やるのかを決めておけば、「7時になったよ」と言えば進んで机に向かうだろう。「今日は何の勉強から始めるんだっけ?」と聞けば、やるべきことを自分で確認してとりかかるようになるはずだ。

 中学受験における〝自走力〞は、子どもが一人で走ることではない。坂本さんは言う。「小学生自身が完璧に計画を立てるのは難しいので、親がある程度の枠組みを決め、伴走するようにサポートしながら一緒に進めるのが理想です」

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池田敏明
池田敏明

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