2024年組の中学受験が終わりました。厳しい中学受験の世界では、不本意な結果に終わるケースも多々あります。「子どもの不合格が受け止めきれない」親たちに、プロ家庭教師の安浪京子さんが伝えるメッセージとは。AERA with KidsのYouTubeチャンネルで配信している動画から抜粋、編集してお届けします。

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子どもが「学校に行きたくない」と言ったら?

――中学受験シーズンが終わりました。不本意な結果になり、お子さんが「学校に行きたくない」というご家庭もあるようです。

 中学受験で第一志望に合格できるのは3,4人に1人の世界です。第二志望や第三志望に進学する子、あるいは全部の学校にご縁がなかった子もいます。それでも小学校に行く子もいれば、行きたくない、すごく嫌だって言っている子もいます。

 そこで、親は何とか「明日だけ俳優になったつもりで行ってきなさい」などと言って小学校に送り出すのですが、いざ学校に行くと、子ども同士でこっそり結果を打ち明け合うことがあるようです。そうすると、晴れた顔で帰ってきて、「第一志望に受かった子はクラスで1人しかいなかったみたい」とか、「案外第三志望、第四志望の子も多かった」って。そして「でも頑張ろうね」と、子ども同士で励まし合うみたいです。

 あとは、やっとこの生活から解放されたという解放感に包まれて、本来の小学生の姿に戻っていきます。受験率の高い学校は秋くらいからクラスの雰囲気がギスギスして、学級崩壊やいじめなどが出たりしますが、いざ入試が終わると、「学校に行きたくない」と言っていた子たちも「みんな学校が楽しい」となることが多いですよ。
 

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AERA with Kids編集部
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