そして、学ぶ時間もチェックしましょう。子どもが長時間、画面を見ながらなにかを学ぶのはなかなか大変。「低学年の娘が、オンライン英会話の受講中に寝落ちしていた」といったエピソードもたくさんあります。
犬塚さんは「とくに勉強系の習い事なら、30分くらいのものから始めてみましょう」と言います。
オンラインの習い事選びの見落としポイント
オンラインの「環境」も学ぶ意欲に大いに影響します。画面が乱れたりフリーズしてばかりでは、嫌になってしまうもの。Wi-Fi環境を整え、デバイスもつねに最新の状態にアップデートしておきましょう。
また、予約やキャンセルが画面上でかんたんに行えるため、それを忘れやすいのも盲点です。「あっ、忘れてた、今日レッスンの日だった!」ということが多いのもオンラインならでは。
「自宅でリラックスして受講できるのがメリットである反面、緊張感はキープしにくいですいよね。ゲームや本など、楽しい誘惑も目に入ってきますし、とくに子どもは集中力が途切れがちです」
受講前に教材をプリントアウトしておかなくてはならなかったり、親が手伝わなくてはいけなかったり。
「意外と手間がかかるものもあります。そこで親御さんが『思っていたのとちがった』と感じられることも多いのです」
気軽に試せるのがオンラインのいいところ
そうはいっても、オンラインはリアルに比べて「試す」ハードルが低いものです。いろいろと試してみて、先生や雰囲気を比べてみましょう。
「オンラインの習い事は、大人数が苦手、ひとりになるのが不安といったタイプの子どもにもおすすめです。習い事の『内容』だけに注目しがちですが、わが子の『タイプ』も併せて考えるのもコツです!」
オンラインの習い事を選ぶ際の心得を、表にまとめました。ぜひご参考に!
(取材・文/AERA with Kids 編集部)
朝日新聞出版