経済に明るいニュースが少ない昨今。小学生の子どもがいる家庭は、この先の教育費に漠然とした不安を感じていませんか? 子どもの入学・進級の時期は教育費の確認に最適。まだ先が長い教育費、わが家に合ったペースで準備の完走を目指しましょう。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに話を聞きました。「AERA with Kids 2023冬号」(朝日新聞出版)からご紹介します。

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心得1.今かかる教育費は「毎月のやりくり」から捻出する

 身の回りのさまざまなモノやことの値段が上昇中です。とはいえ、子どもの教育費はなかなか削りにくいもの。「でも、『今』にお金をかけすぎて、将来、大学の学費が出せなくなってしまうのは困りますよね」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんです。

「教育費は、大学や専門学校など『高校卒業後の学費』に的をしぼって考えると、準備しやすくなります」

 なぜなら、高校後卒業後は大学進学はもちろん、専門学校や留学など、ここにかかるお金がいちばん大きいケースが多いもの。その後も大学院に進むなど、「予想外」の学費も発生しやすいと言います。

「ですから『準備』しておくことが大切なのです。教育費は高校卒業後の学費をゴールと考えて、今からできる範囲で貯めていきましょう」

 とはいえ、学校の教材費や今通っている習い事、塾の月謝も教育費です。これはどう考えたらいいのでしょう。

「私は、これをよく『目先の教育費』とお伝えしています。目先の教育費は、毎月のやりくりの中から捻出するのがベスト。ここをきちんと線引きしないと『今、足りないから』とせっかくの貯金を使ってしまったり、思うように貯金が増えなかったりするのです」

  教育費は「子どものため」という名目のもと、ついついかけすぎてしまいがちです。でも、目先の教育費は「月々のやりくり費の中から捻出できる範囲」と決めると、習い事などの選択もしやすくなります。

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AERA with Kids編集部
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