「『覚えなさい!』と叱ったところで、九九はできるようになりません。肩の力を抜いて遊びながら、生活の中で身につけていくことが理想です。九九を通して数の魅力を発見できれば、たとえ高学年になって学習難易度が上がっても、『算数好き』でいられるのではないでしょうか」

楽しく覚えるための3つのポイント

1)覚える前に数えて・並べて概念をイメージしよう

九九の暗唱より大切なのが、「かけ算の概念」を理解すること。おすすめは立方体の積み木を使った長方形作り。「たて5個、横3個で合計15個になる」など、手を動かすことでイメージをつかめるように。

2)九九表の秘密を見つけよう!

九九表には秘密がいっぱい。子どもと一緒に「9の段は1の位の数が1ずつ減る」「表の続きを考えてみる」など、遊び感覚で秘密を見つけてみよう。6〜9の段の暗記につまずくなら「6×6以降だけの暗記でもOK」という裏ワザも。子どもの気づきを促す親の声がけがポイント。

3)お手伝いで「九九を使うと便利」を体感しよう

日々のお手伝いでも、九九に触れる機会はたくさん! 食事の準備をしながら、「プチトマトを1皿に3個ずつのせてね。4皿だと何個用意すればいいかな?」などと声がけしてみて。身近なものを数えることで、どんなときに使う計算なのか、理解もスムーズに。

(取材・文/中村茉莉花)

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中村茉莉花
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