「クラスにうるさい人がいて授業が止まるのが嫌」と悩んでいるのは、小学3年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんは「相手を変えるのは難しい」と言い、自分が変わる方法を提案してくれました。
【写真】トウモロコシの小島よしおさん* * *
【よしおの答え】
カラメルピーヤ、周りのことがよく見えているんだね! よしおは小学生のころ、どちらかと言えばうるさくしていたほう。自分のことしか見えていなくて、周りの困っている顔が見えていなかったんだ。授業が止まる原因がわかっているカラメルちゃんは、教室全体の様子を見渡せているんだなあ、って思ったよ。
せっかくよしおに相談を送ってきてくれたから、学校に行くのが嫌っていう気持ちを少しでもプラスに変えられたらいいなあ。ただ、先生が注意しても聞かないくらいだから、相手に変わってもらうのってすごく難しいことかも……。
よしおは芸人になりたてのころ、先輩にむちゃぶりされるのがすごく嫌だった。「むちゃぶり嫌だな、むちゃぶりやめてほしいな」って思っていたんだけど、それってなかなか難しい。それなら自分が変わるしかないかなあ、と思ってとりあえずむちゃぶりに応えてみたんだ。そうしたら、そのおかげで新しいギャグがたくさん生まれたんだよね。相手は変えられなかったけど、自分が変わることで状況って変わるんだな、って実感したよ。
相手を変えずに自分を変えたエピソードで言うと、よしおの憧れの人でもある二宮金次郎の話がすごく印象的なんだ。二宮金次郎は農政家で、いろんな村を立て直していたんだけど、もうどうにも立て直しようのない村があったんだ。村人たちは悪さばかりするし、働かない。すると二宮金次郎は、「これは私のせいだ」って言って断食をはじめたんだ。「村を立て直してくれ」って頼まれて行ったのにね。
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