小島よしお小島さんはお悩み相談をもらうと、複数人でディスカッションをして、さまざまな考え方や経験を共有し、どんなことを子どもたちに言えるかを考えているという。
「だいたい5、6人ですかね。ネタを一緒に考えてくれている構成作家や後輩芸人やYouTubeの撮影スタッフと一緒に、みんなでお悩みについて考えています。自分の経験だったり、大切にしていることだったり。“イライラしたときどうしてます？”とか、軽い感じで周りの人に聞くこともあります。時には、学生時代にお世話になっていた先生とか、自分の親にも意見を聞いています。だから、お悩み相談に答えているのは僕だけど、いろんな大人たちのいろんな考えや経験を僕が代表して伝えているっていう意識のほうが強いです。そうやって、みんなで一緒に考えることで少しでも子どもたちが悩みと向き合うヒントになればいいな、って思っています」
芸人として方向性に迷っていた時代、小島さんは先輩芸人に「どうすれば売れるか」と相談していた。すると、その先輩芸人は「売れる芸人っていうのは、そいつ自身の核（特徴やチャームポイント）が爆発しているんだ」と話してくれたそうだ。
それを聞いた小島さんは、「じゃあ、僕の核って何ですかね」と尋ねると、「うーん……優しさじゃない？」という答えが返ってきたという。
「当時は、優しさが何の芸につながるのか全然わからなかったし、センスのあるコントや大喜利に憧れていたから、“そんなの意味ないじゃないっすかー！”って返したんですよ。でも、今こうやって子どもたちが少しでも元気になればいいな、って思いながらお悩み相談の連載をしている。先輩は間違ってなかったんだなあ、って思いました（笑）」
（文／濱田ももこ）
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小島 よしお
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