家計簿をつけるだけでは見えてこなかったお金の使い方の癖がわかることで、家計にある変化が表れると関口さんは言います。

「三つに分けてお金の使い方を考えられるようになると、自然と消費・浪費の割合が減り、投資の割合が増えてきます。これを習慣化すれば、家計のやりくり力はアップしますし、どんな時代になっても、どんな経済状況になってもためられる『貯金力』がつきます」

 関口さんがすすめる消費・投資・浪費の理想のバランスは、消費70%、投資25%、浪費5%。

「まずは3か月、『消・浪・投』をやってみましょう。最初は判断に迷うはず。まずは三つの箱を用意し、レシート分けするだけでも仕分けの練習になります。費目や金額によって決めるのではなく、『どういう価値観を持って使ったか』という視点を持つことが大事です」

(取材・文/編集部)

※「AERA with Kids2022年夏号」より抜粋。本誌では実際に読者の家計診断をしています。

関口博美さん
関口博美さん

〇関口博美(せきぐち・ひろみ)/公的・私的年金制度、教育費などを得意とする。株式会社マイエフピー代表の横山光昭さんの妻で、社会人を筆頭に5女1男の母。

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AERA with Kids編集部
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