同じことを何度も繰り返すことで口や体がそれに慣れて、緊張の度合いも下がっていくんだろうな、って思うんだ。だからととむちゃんは、その経験をどう積んでいくかを考えるといいのかな、って思ったよ。
ととむちゃんは人前に立つ機会が定期的にあるのかどうかわからないけど、まずは自分の夢や、やろうと思っていることを、友だちや家族に話してみるのはどうだろう。目標を口にすることで、後に引けなくなるのはもちろん、自分でも覚悟が決まっていく気がするんだ。
決心がついたら、次は人前で話す練習だね。自分を100%出しきるのってなかなか難しいかもしれないけど、よしおの経験上、「すごく仲がいい人の前」と「全く知らない人の前」だと、緊張の度合いは低めなんだ。すごく仲がいい人だったらどんな自分も見せられるし、一方で全く知らない人だったら「もう会うこともないしな」ってふっきれるんだよね。
大学受験で必要な楽器の実技の練習は、家族でも、友だちでも、まずは誰か1人の前でもいいから披露することを積み重ねてみてはどうだろう。たとえばピアノだったら、「緊張しないでピアノを弾く練習がしたいから、1曲聴いてくれない?」ってお願いすれば、聴いてくれる人はいるんじゃないかな。
全く知らない人に声をかけるのは難しいと思うけど、いまってストリートピアノとかあるよね。知っている人が誰もいない土地に行って、「もう誰も会わないしどんなふうに思われてもいいや!」って気持ちでチャレンジしてみるのもいいと思う。バンジージャンプみたいなもので、一回飛び降りたら案外平気かもしれないよ! ただ、それで心が傷ついちゃうようなら無理は禁物!
■笑われるのはつらいけど、個性があるということ!
そもそもととむちゃんには、緊張の前に、人に笑われるのが怖い、って気持ちがあるよね。たしかに、笑われたりからかわれたりするのはつらいし悲しい。思春期という時期も重なって、気になってしまうのもすごくわかる。だけど、それってよしおはすっごくいい武器になるんじゃないかな、って思うんだ。
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