現役大学生でジャニーズJr.「美 少年」のメンバーの那須雄登さん(慶應義塾大学経済学部)と浮所飛貴さん(立教大学法学部)。中学受験に挑んだふたりに小学生時代の思い出を伺いました。現在発売中の「AERA with Kids 2022年秋号」(朝日新聞出版)から一部抜粋して紹介します。

*  *  *

――入試本番が近づくなか、どう勉強を進めていましたか?

那須雄登:朝5時に起きて計算問題を解くことから一日をスタートしていました。そんな習慣ができたのは、小学6年生になってからですね。なかなか成績が伸びず、「もっと結果を出したい」という思いから朝を活用しよう、と決めました。目覚まし時計をセットし、朝食を取るまでの2時間ほど、ストップウォッチを手にやっていましたね。「何分でここまで進める」と決めるなど、時間を区切らないとダラダラしてしまうので。目に見えて成績が上がり始めたのは、夏期講習が終わってから。筋トレと同じで、何カ月か経たないと結果は出ないんですね。

浮所飛貴:僕も、夜は志望校の過去問を必死に解き、翌朝も早くに起きて勉強をしていました。まだ暗かった記憶があるので、朝5時くらいだったと思います。得意科目は算数と理科で、国語と社会は苦手でしたが、僕はどこか完璧主義なところがあるので、歴史を覚えるからにはすべて知りたくなってしまう。一つの時代や年号が抜けて、あやふやになってしまうのが嫌で、歴史には苦労させられました。その点、算数は答えが一つしかないところが好きで、計算を用いる理科の物理系の問題も得意でした。

――親御さんのサポートでありがたかったことは?

那須:どんなに朝早くても母は同じ時間に起きてくれました。塾のお弁当も、少しでも栄養価が高く、なおかつ素早く食べられるものを用意してくれて、ありがたかったなと思います。塾でなかなか成績が伸びない時期は母から発破をかけられたこともありましたが、僕のスイッチが入り、目の色をかえて勉強し始めるようになると、ただただ信じて「これだけやっているのだから大丈夫」と、応援するスタンスに変わっていったのは、子ども心にも感じていました。

次のページへ生き物と一緒に育ってきた
著者 開く閉じる
古谷ゆう子
古谷ゆう子
1 2