(4)100メートル五輪代表がプロ野球選手に!
陸上100メートルの元日本記録保持者で、五輪にも1964年の東京大会と68年のメキシコ大会に出場した飯島秀雄選手は、69年にプロ野球のロッテに入団した。塁に出た選手の代走として出場し、すきを見て次の塁に進む「盗塁」を期待されたのだ。しかし、大きな活躍はできずに引退した。盗塁には、足の速さだけでなく技術も必要なのだ。
(5)ホームランを打ってもアウトになるかも!?
「ホームラン」を打つと、無条件で得点できる。しかし、油断は禁物だ。例えば、塁に出ていた走者を打者がうっかり追い抜いてしまったら、ホームランは認められない。「走者を追い越した場合は、追い越した選手がアウト」というルールがあるのだ。ベースの踏み忘れもアウト。
(6)大谷選手の趣味はごみ拾い?
アメリカのエンゼルスで大活躍している大谷翔平選手は、試合中に時々、グラウンドのごみを拾っている。強い選手になるために、高校時代から始めたことの一つだそうで、通り過ぎるとごみから「おまえはそれでいいのか?」と呼ばれている気がするくらい、体にしみついているそうだ。
【東京五輪で野球が復活!】
五輪での野球は、公開競技の2大会を経て1992年に正式競技となった。2012年と16年は世界的な普及度が低い、女性の同一競技がないなどの理由から実施されなかったが、20年の東京大会では、開催都市提案による追加種目として、女子のソフトボールと合わせた「野球・ソフトボール」の実施が決定。日本は04年以降、すべてプロ選手の「ドリームチーム」で臨むようになり、公開競技だった1984年以来36年ぶり、正式競技となってからは初の金メダルをかけて戦う。
●野球日本代表(侍ジャパン)の五輪成績
年/開催都市/日本の順位/優勝国
1984/ロサンゼルス(アメリカ)/金/日本
1988/ソウル(韓国)/銀/アメリカ
1992/バルセロナ(スペイン)/銅/キューバ
1996/アトランタ(アメリカ)/銀/キューバ
2000/シドニー(オーストラリア)/4位/アメリカ
2004/アテネ(ギリシャ)/銅/キューバ
2008/北京(中国)/4位/韓国
※1984、88年は公開競技。2012、16年は実施せず。
※月刊ジュニアエラ 2019年4月号より