子どもでも、いや、子どもだからこそ、小さな悩みをだれに相談していいかわからず、一人で抱え込んでしまうもの。そんなときはぜひ、聞かせてください。ズバッと解決してみせましょう。小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「小さなことでも気軽に! こなやみ相談室」。今回の相談は「仲良しグループについて」。回答者はコラムニストの石原壮一郎さんです。
【Q】いつも、Aちゃん、Bちゃんと3人一緒です。でも、遠足のバスとか、2人一組のときに自分だけ離れてしまうとさびしいです。どうすればいいですか?(けーちゃん 東京都/7歳)
■ひとりはさびしいからこそ進んでひとりの側になろう
仲良し3人組で、いつも一緒にいられたら最高ですよね。ところが、そうもいきません。遠足のバスもだし、ふたりでチームを組んで体操したりする場面もあるでしょう。
けーちゃんがまだ7歳なのは忘れたフリをして、いきなり大きな話をしますが、人間の値打ちは「思いどおりにいかないときに、どう考え、どう行動するか」によって決まります。3人のうち誰かひとりが離れなければならない場面では、ぜひ自分がすすんで、その「誰かひとり」になってください。
もちろんさびしいし、あとのふたりをうらやましいと思うでしょう。その気持ちがあなたを成長させます。別の誰かにさびしさを押し付けて自分がさびしさから逃れるより、ほかのふたりのために自分がさびしさを引き受けたほうがいい―─。そう考えられるかどうかは、人生の大きな分かれ道です。
自分がふたりの側に入ったときも、ひとりになった友達のさびしい気持ちを想像して、自分たちもさびしいと伝えてホッとさせてあげましょう。3人一緒じゃない場面がたまにあるからこそ、3人の絆はさらに深まるのです。いつまでも仲良くしてください。
※月刊ジュニアエラ 2019年1月号より