安浪:行動力ありましたよね。当時は参加されるお父様方は少なかったのでびっくりしました。

Sさん:とにかく京子先生には「なんとしても、我が家の受験チームに入ってほしい」一心でした。もちろん、塾だけでも受かる子は受かると思うんです。でも、親のインプレッションで、「うちの子はこのままでは希望の学校に届かない」と。だから行動に迷いはありませんでした。

安浪:その迷いのなさがSさんのすごいところですよね(笑)。塾に対しても、先ほどの個別指導だけでなく、具体的に「こういうことをやってほしい」と毅然と交渉していましたね。

Sさん:ああ、そういえば娘が「塾の先生の板書が早すぎて書きとれない」と言っていたので、先生の板書をプリントにして配ってもらうようにしました。それと、授業でよく「大事なところに線を引く」という作業があるじゃないですか。それも「正しいところに線を引いた模範解答をプリントにして配布してほしい」とお願いしました。塾の先生は、最初は渋っていましたけど、「正答がわからないままでは進めない」と主張して、なんとかやってもらいましたね。

安浪:どこの塾もこのような対応をするかはわかりませんが、Sさんのところは、言ったら言っただけ改善された例だと思います。

Oさん:ただ大手の塾だからって、どの教室も同じとは限らないですね。娘は6年から、それまでと違う大手進学塾に転塾したのですが、前の塾で習っていない単元については「マンツーマンで指導するからいつでも来てください」って言われました。面倒見がいいなと思いましたね。でもそんな先生ばかりではなく、先生の質の差も激しくて。直接話してみると「この先生はダメだ」と感じることも多かったです。だから6年生の夏休みからは、塾を休んで家庭教師に変えたんです。

Sさん:それは思い切りましたね。

Oさん:当時の成績表を見ると、6年生の夏から秋、冬にかけての偏差値の変動はすごかったですね。偏差値49のとこもあるけど、結局は偏差値60のところに入った。偏差値60のところは60ないと受からないというのはウソだと思う。やはり決め手は、「志望校対策」ではないか、という感じがします。

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