好評発売中の『クイズで88本ノック 最強クイズ集団からの“謎解き”挑戦状』では、QuizKnockのメンバーたちが座談会を繰り広げた。クイズの面白さや魅力について語りつくす。

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――みなさんの得意分野と、クイズに強くなるために今までどんな勉強や特訓をしてきたかを教えてください。

こうちゃん(以下、こう) ぼくは早押しボタンを押す競技クイズを始めたのは大学生からで、それまではやったことがなかったんですね。自分の知識も高校までに習ってきたことがベースになっていて、そのなかでも特に歴史が得意でした。そもそもなぜ歴史が好きで得意なのかというと、日本史も世界史も高校生レベルのことだったら、体系的に網羅して完全に理解できていたからだと思うんです。だから、どんな切り口でクイズを出されても、答えられるんですよね。たとえば年号を聞かれても、人物の功績を聞かれても答えられる。つまり深く理解することで、どんな問題にも対応できるようになる。

ふくらP(以下、ふくら) 年号で聞かれても功績で聞かれても答えられるようになるには、どんな勉強をすればいいの?

こう 高校生では試験のときに、相手が何を問うてくるのかというのを何パターンも想像して勉強をしていましたね。もしかしたらここの年号を聞かれるかもしれない、もしかしたらここの理由を聞いてくるかもしれないっていうのを無限に繰り返すうちに、覚えられたんだと思う。

ふくら 教科書に載ってることは全部、あれもこれも出るなっていうのを想定してやってたんだ。

こう そう。頭のなかではすべてストーリーになってるんですね。もちろん、大学でクイズを始めてから覚えた人物もいるけど、そういう新たな知識も全部ストーリーに組み込まれていく。たとえば世界史で、アウグストゥスの部下だったアグリッパという人物を新たに知ったとき、ぼくのなかではアウグストゥスの活躍の中にアグリッパが組み込まれる。

伊沢拓司(以下、伊沢) アウグストゥスとアグリッパ。覚えておきましょう(笑い)。

こう だから新しく覚えるときも、深く理解しているとすぐに対応できる。知識を覚えるうえで考え方のベースがあるのはすごく大事だと思っています。あとは、問題を問うてくる側の思考を何パターンも考えて自分で訓練、対策をすることかなと。

伊沢 さすが、歴史のゴッド。

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吉田美穂
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