山本 ぼくも知らないことに出合うのが好きで、知っていることが書いてある本はあまり読まないかな。クイズの得意ジャンルは漢字と日本語ですけど、特に漢字は小さいころから好きで親しんでやってきました。その延長線上でいろんなものが得意になっているなという感覚があります。ぼくは外国人の名前より日本人の名前のほうが早く覚えられるんですけど、それは全部漢字で書いてあるからイメージで覚えられるんですよ。たとえば、「かだのあずままろ」っていう人を―
こう 荷田春満ね。オレはわかる、日本史だね。
山本 初めて見たときに、荷物の荷に田んぼの田、春が満ちるっていうイメージもセットで覚えられるんですよね。漢字の話でいうと、最近、漢字検定1級の勉強をしていて、また漢字にハマっていますね。まだ全然知らない漢字やことわざがいーっぱいあって。
伊沢 今の漢検1級とか、本当にヤバい次元にいってるからな。1級って毎回新作の問題が出るから、参考書に載っていない問題とかが出るんですよ。だから本当に漢字が好きで、中国の古典の勉強とかしていないと満点は取れない。
山本 漢検も昔よりかなり難しくなっていて、公式の問題集を1冊全部覚えても、まず合格できないんだよね。
一同 ええーっ!?
ふくら 漢検もインフレしてるんだな。
こう ぼくの知り合いで1級を持ってる人がいるけど、今の1級は絶対に受からないって言ってたよ。
伊沢 インテリタレントさんで「漢検1級を目指します」っていう人がいっぱいいるけど、「大変だ……!」って思いますね。漢検1級に合格するためだけのサークルとかありますからね。クイズを極めるほうがよっぽど簡単。
山本 でも、やっぱり好きなことから派生して、いろんなことにつながっていく感じはしますね。
ふくら 特に国語と算数はベースになっていて、国語をやったら日本史を覚えやすいし、算数をやったら理科も覚えやすいっていうのはあるね。
(構成 ジュニアエラ編集部・吉田美穂)
※『クイズで88本ノック 最強クイズ集団からの“謎解き”挑戦状』より
QuizKnock

