コロナ感染拡大だけでない 米大統領選の開票日に前代未聞の「不確定要素」三つ (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ感染拡大だけでない 米大統領選の開票日に前代未聞の「不確定要素」三つ

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津山恵子AERA#ドナルド・トランプ
新型コロナから回復後、大規模な選挙集会を再開したトランプ氏/10月12日、フロリダ州サンフォード(写真:Joe Raedle/gettyimages)

新型コロナから回復後、大規模な選挙集会を再開したトランプ氏/10月12日、フロリダ州サンフォード(写真:Joe Raedle/gettyimages)

米大統領選の期日前投票のため、列を作る有権者たち/9月18日、バージニア州フェアファックス (c)朝日新聞社

米大統領選の期日前投票のため、列を作る有権者たち/9月18日、バージニア州フェアファックス (c)朝日新聞社

 米大統領選まであと2週間。トランプ大統領は新型コロナから回復したが、この選挙には大問題がいくつもある。果たして民主的な選挙結果は得られるのか。AERA 2020年10月26日号から。

【写真】米大統領選の期日前投票のため、列を作る有権者たち

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 11月3日の投開票日には、前代未聞の「不確定要素」がつきまとう。

 第1に、投開票日前後の治安が悪化する懸念だ。米連邦捜査局(FBI)は8日、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事(民主党)の拉致・殺害計画を察知し、武装集団男性13人を逮捕したと発表した。同知事は、新型コロナ対策として、全州の公共の場所でのマスク着用を命じ、マスクを嫌う保守派市民から敵視され、身の安全が危ぶまれていた。

■投票妨害や集計の混乱

 集団は、投開票日前に約200人を集めて、州政府ビルか州知事自宅を襲い、同知事を人質にとる計画を立てていたという。

 ツイッターなどには、投開票日までに銃を用意することや、自警団を形成する呼びかけが散見される。トランプ氏が敗北した場合、保守派や武装集団による暴動が起きる可能性も指摘されている。トランプ派のキリスト教福音主義派ロブ・シェンク牧師はBBCに対し、こう語った。同牧師は、銃規制に賛成で、銃所持を支持する保守派とは袂(たもと)を分かっている。

「米国の宗教グループが、銃を手に取る可能性があるという事実を恥じている。『彼らが怒ったら、何が起きるか口にすることもできない』と、聖職者の一人が私に警告してきた」

 第2に、投票妨害の問題だ。12日から保守派市民が多い南部ジョージアとテキサスの両州で期日前投票が始まった。そこで、民主党支持者や黒人などが多い投票所で長蛇の列ができ、10時間以上待たされるということが問題化している。州政府が、民主党支持者が投票しにくくなるように、投票所の数を減らしているからだ。

 最後に、郵便投票・事前投票の集計についての問題がある。フロリダ大学によると12日現在、郵便投票・事前投票数は1040万に上り、16年10月16日現在の140万を大きく上回った。選挙当局が投開票日にこの予想外に多い票を集計できるのかどうかは不透明だ。開票が終わるのは1週間後とみるエコノミストもいる。


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