RADWIMPS野田洋次郎 「忘れ去られるからこそ、今できることを」 心に寄り添う音楽が生まれる理由 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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RADWIMPS野田洋次郎 「忘れ去られるからこそ、今できることを」 心に寄り添う音楽が生まれる理由

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澤田憲AERA

 ミュージシャンの野田洋次郎さんがAERAに登場。スタイルを確立することより、時代に合わせて変化することを選ぶ。「やがて忘れ去られるからこそ、今できることをやり切りたい」と語った。AERA 2020年6月22日号から。

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 ヒット曲は数あれど、時代を超えて歌い継がれる音楽はごくわずかだ。平成、令和と、数々のヒット曲を生み出してきた。自身の音楽についてこう語る。

「自分の曲は自分よりも長生きしてほしいし、ずっと残ればいいなとは思う。でも僕たちが100年前の曲をほとんど知らないように、やがては忘れ去られる運命だというはかなさも感じる。だから、今の自分にできることは出し惜しみせずにやり切りたいという思いも強いんです」

 2001年にロックバンドRADWIMPSを結成。34歳の若さで、来年、バンド結成20周年を迎える。社会現象となった新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」と「天気の子」の劇中音楽も担当した。18年にはアジア8都市を巡るツアーを開催、成功を収めるなど、人気はいまや世界規模だ。

 個人では、俳優としての活動にも力を注いでいる。今年3月からスタートしたNHK連続テレビ小説「エール」では、自身と同じ音楽家の木枯正人役を熱演中だ。

「いきなり『歌ってください』とムチャ振りされることが計3回ほどあり……(笑)。印象に残っているのは、実在した作曲家の古賀政男さんの『影を慕いて』という曲を歌うシーン。シンパシーを覚えるところもあれば、これは新しいなと発見する部分もあった。歴史の流れの中での音楽の変遷を感じましたね」

 人々に受け継がれる音楽に求められるものは、歌に込められたメッセージよりも「音自体に力があるかどうか」だと語る。

「音楽には、感情や記憶の“容れ物”としての役割がある。音楽を聴くだけで、その人が過ごしてきた時代や場所、空気感が一瞬で再現される。その器の広さが、音楽の持つ力なんだと思います」

(ライター・澤田憲)

AERA 2020年6月22日号


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