コラムニストは「度胸で勝負の大道芸人」? 今「専門家」ではなく在野から投じられる一石 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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コラムニストは「度胸で勝負の大道芸人」? 今「専門家」ではなく在野から投じられる一石

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AERA#読書
小田嶋隆(おだじま・たかし)/1956年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー営業マンを経てテクニカルライターの草分けに。著書に『小田嶋隆のコラム道』『上を向いてアルコール』『ポエムに万歳!』『地雷を踏む勇気』ほか多数(撮影/写真部・高野楓菜)

小田嶋隆(おだじま・たかし)/1956年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー営業マンを経てテクニカルライターの草分けに。著書に『小田嶋隆のコラム道』『上を向いてアルコール』『ポエムに万歳!』『地雷を踏む勇気』ほか多数(撮影/写真部・高野楓菜)

 AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。「書店員さんオススメの一冊」では、売り場を預かる各書店の担当者がイチオシの作品を挙げています。

 小田嶋隆さんの著書『小田嶋隆のコラムの切り口』は、コラムニストとして、ジャンルを超えて活躍してきた著者が、自身の作品の中から技巧や視点など「切り口」別に厳選したコラム集だ。硬軟自在の小田嶋流コラムの妙技を、存分に味わえる一冊となっている。著者である小田嶋さんに、同著に込めた思いを聞いた。

*  *  *
<ひとむらの箱庭の中に全世界を封じ込めようとする試みがコラムであるとするなら、行間に立ち現れる宇宙を読み取る仕事は、コラムニストの技巧よりも、読者の想像力に、より多く委ねられているということだ>(あとがきから)

 コラムニスト・小田嶋隆さん(63)のここ20年間の全仕事の中からセレクトされた「テーマ別に陳列展示したリミックス版」のコラム集。注目したいのは「書き方から学ぶコラム執筆」のサブテキストでもあることで、章ごとのテーマは2012年刊行の『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社)をベースにしたものだ。たとえば「オチに注目!」の章では、あらかじめ想定されているオチよりも執筆過程で軽率に思いついたオチの方が強いと述べ、オチが決まった小田嶋コラムの実例が並ぶ。

「コラムニストって、逆説的な言い方ですが取材はしない、インタビューしない、専門領域の文献にもたれかかってはいけない、ネタ元は自分の頭の中と世間を見ている目だけで文章の責任をとる、結構度胸のいることで大道芸みたいな商売なんです。でも日本では、名前を出してコラムやってる人は実は少ない」

 小田嶋さんが書いてきたコラムは1980~90年代のサブカル雑誌文化の中で花開いた。

「あの頃はコラムニストと名乗らなくても、ライターが個人名で芸を披露していました。雑誌の編集部にはいつも20~30代のライターがゴロゴロいて、その連中が待ち時間とかに面白いことを考える。雑誌の編集部にいるだけで幸せだった時代、そこから生まれた無数のコラムがあった」


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