わずかな時間でコンビニ飯を立ち食い…過酷な医療現場の食事をシェフが支援 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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わずかな時間でコンビニ飯を立ち食い…過酷な医療現場の食事をシェフが支援

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中原一歩AERA#新型コロナウイルス
調理中はソーシャルディスタンスを保つ、配送時は院内に立ち入らないなど、新型コロナの感染を防ぐため、独自のガイドラインに則って作業を進めている(写真:Smile Food Project提供)

調理中はソーシャルディスタンスを保つ、配送時は院内に立ち入らないなど、新型コロナの感染を防ぐため、独自のガイドラインに則って作業を進めている(写真:Smile Food Project提供)

 レストランのシェフたちが、新型コロナウイルスに対峙する医療従事者に無償で食事を届けている。営業自粛で厳しい状態にあっても、それでも料理を作りたい。AERA 2020年5月18日号では、医療現場を支援する料理人たちの活動を取材した。

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「決して医療従事者だけがつらいわけではなく大勢の皆さんが大変な中、このような温かいお気持ちとプロフェッショナリズムに触れ、再度、やる気、勇気、覚悟があふれました」

 新型コロナウイルスと対峙する医療従事者から届いた一通のお礼のメール。受け取ったのは、レストラン経営者、料理人で結成された「Smile Food Project(スマイルフードプロジェクト)」のメンバーだ。彼らは今、週に5回、1日最大450食の手作りのお弁当を、東京都内・近郊の医療機関に無償で届けている。届け先にはコロナ対策の最前線である「感染症指定医療機関」も多数含まれている。

 活動のきっかけは、発起人の一人、CITABRIA(サイタブリア)のCEO石田聡さん(53)が目にしたフランス発のあるニュースだった。

「ヨーロッパで感染爆発が起きた当初、レストランのシェフが、病院に食事を届けていることを知ったのです。ほぼ同時期に知り合いのフランス料理店のオーナーシェフが、日本でも同じことをやろうとSNSに書き込みました。すぐそのシェフと連絡をとり、翌日にはオンラインでミーティングを開催して当面の活動の方針を決定したのです」

 石田さんは東京都内に5店舗のレストランを経営し、東京都中央卸売市場(豊洲市場)の近くに、大量調理が可能なケータリング専門のセントラルキッチンを有していた。これがプロジェクトのスタートアップに有効だった。

「日頃から100人規模のケータリングを手がけていましたので、調理はもちろん、テイクアウト用のパッケージ、温度管理ができる冷蔵庫付きの配達用のトラックまで揃っていたのです」(石田さん)


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