学校配布の“紙の洪水”に苦悩する親たち なぜ電子化は難しい? (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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学校配布の“紙の洪水”に苦悩する親たち なぜ電子化は難しい?

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宮本さおりAERA#教育

連絡帳に「お便り4枚」と書かれているが、なぜかお便りは3枚だけ。「どこにあと1枚あるの?」と子どもに聞くだけで一苦労(撮影/写真部・小黒冴夏、立体イラスト・kucci)

連絡帳に「お便り4枚」と書かれているが、なぜかお便りは3枚だけ。「どこにあと1枚あるの?」と子どもに聞くだけで一苦労(撮影/写真部・小黒冴夏、立体イラスト・kucci)

 世の中、ペーパーレス化が進む中、いまだにガラパゴスの状況が続く学校の現場。毎日、何枚ものプリントがランドセルを介して持ち込まれ、各家庭ではゴミか重要書類かの仕分け作業が繰り広げられる。公立学校でも電子黒板の導入やプログラミングの必修化など、ICT化が進む一方、手つかずなのが“プリント煩雑すぎる問題”だ。

 都内在住の40代の女性は、小2の息子が持ち帰るお便りの種類の多さに辟易している。

「学校便り、学年便り、学級便りと3種類あって、時々それぞれで行事の日にちや曜日、情報がバラバラで困ります」

 日付や曜日の違いはいわゆるミスプリ。ここが一番大事なんだからそこだけは確認してから配布してよー、と思わずツッコミたくなる。なぜなら、会社などと違って、簡単にメールやLINEで聞き返すこともできなければ、頼みの子どもに聞いても小学校低学年なんてかなり情報があやふや。正しい情報の確認のしようがないのだ。

 そもそもなぜ、こんなに同じようなお便りを何枚も出すのか不思議だ。「学校便り」には全校朝礼など全体に関わる行事だけが、「学年便り」にはその学年が関係する行事のみが、加えて「学級便り」にはクラスのその週の予定だけが記載されている。突き合わせて、漏れがないかを確認する作業は、忙しい親たちにとってはかなり手間。学校全体の予定表のデータを各学年に渡し、さらにそれを各クラスでカスタマイズし……1枚で予定表を作ってくれたら、どんなに楽だろうか。

 福岡県在住の小3男児の母親は、最近こんなことがあった。

「校外学習の持ち物について、全体連絡のプリントには『ナフキン』とあるのに、クラス配布のプリントには『ランチョンマット』と名称が違った。ナフキンとは別に、ランチョンマットを持たせるということなのか、これは同じものを指しているのか混乱しました」

 まあどっちでもいいのでは、と思うかもしれないが、学校からの持ち物指定はこだわる時にはこだわる。例えば、学芸会の服装は靴下の長さや色、ズボンやスカートの長さなども決まっていたりするため、校外学習の持ち物だけアバウトに、なんて言われても混乱するのだ。


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