9.11を仮面ライダーはどう捉えたのか 石ノ森が危惧した「正義の描き方」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

9.11を仮面ライダーはどう捉えたのか 石ノ森が危惧した「正義の描き方」

このエントリーをはてなブックマークに追加
大道絵里子AERA
仮面ライダー クウガ[2000.1.30~01.1.21、主演 オダギリジョー)/身長&体重・200cm、96kg、必殺技・マイティキック、主人公・五代雄介(ごだいゆうすけ)、テレビシリーズとしては「仮面ライダーBLACK RX」以来、実に10年4カ月ぶりに復活した(写真:東映提供)

仮面ライダー クウガ[2000.1.30~01.1.21、主演 オダギリジョー)/身長&体重・200cm、96kg、必殺技・マイティキック、主人公・五代雄介(ごだいゆうすけ)、テレビシリーズとしては「仮面ライダーBLACK RX」以来、実に10年4カ月ぶりに復活した(写真:東映提供)

【東映株式会社 取締役、テレビ第二営業部長、兼経営戦略部ハイテク大使館担当】白倉伸一郎さん(53)/1965年生まれ。東京大学文学部第三類卒業後東映に入社。プロデューサーとして「仮面ライダークウガ」の途中から参加し、以降、数多くの平成ライダー作品を生み出した(撮影/遠崎智宏)

【東映株式会社 取締役、テレビ第二営業部長、兼経営戦略部ハイテク大使館担当】白倉伸一郎さん(53)/1965年生まれ。東京大学文学部第三類卒業後東映に入社。プロデューサーとして「仮面ライダークウガ」の途中から参加し、以降、数多くの平成ライダー作品を生み出した(撮影/遠崎智宏)

 しかし、この2作をもって仮面ライダーは幕を引くつもりだった。白倉さんは言う。

「どれだけ当たっても3年やると飽きられる“3年周期説”があるんです。石ノ森シリーズはもう3作品作ったので、新しい何かを作るつもりでした」

 ところが次の作品の企画会議中にアメリカ同時多発テロが起こった。白倉さんは続ける。

「テレビ朝日さんから『今こそ子どもたちに正義を教えたい』というお題を出されて……参ったなと。正義は難しいんです。見ている子どもは自分=ヒーロー。安易にヒーロー=正義と描くと、自分=正義となって、それは自分だから正しい、自分じゃないから間違っているという勝手な考えを誘発する。特に石ノ森先生はそれを危惧していて、自分だから正義なんだ、という描き方は絶対にしなかった」

(ライター・大道絵里子)

AERA 2018年8月13-20日合併号より抜粋


トップにもどる AERA記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい