マキタスポーツ「父親がテレビ番組の録画権を失った理由」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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マキタスポーツ「父親がテレビ番組の録画権を失った理由」

連載「おぢ産おぢ消」

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マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞

マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞

権利について訴えたい(※写真はイメージ)

権利について訴えたい(※写真はイメージ)

 お笑い芸人のマキタスポーツさんによる「AERA」の新連載「おぢ産おぢ消」。俳優やミュージシャンなどマルチな才能を発揮するマキタスポーツさんが、“おじさん視点”で世の中の物事を語ります。

*  *  *
 訴えたい。権利についてだ。

 昔は、家の中の娯楽は「テレビ」に一極集中していた。その頃、“テレビ様”の位置と一家の“親父様”の位置は一致していたのではないだろうか。皆、テレビの前にやってきて、皆で笑ったり、怖がったり、上を下への大騒ぎしていたように思う。

 その後、一家あたりのテレビ保有台数は増え、娯楽も多様化していき、相対的に“テレビ様”の求心力は下がることになった。

“親父様”は家の経済の大元を握るその威厳で、家の中の娯楽をコントロールしていた。「チャンネル権」なんて言葉があったように、お父さんがいる時間は、他の者がチャンネルを回すことなど許されなかった。ところが、テレビの保有台数もさることながら、テレビ内部もまた視聴者マーケティングすることで、結果、家族を分断し、お楽しみを分散させた。おかげで若者は見たくもない番組を家族と一緒に見るというストレスは無くなった。そうして、“テレビ様”と同じく、“親父様”の威力は失墜した。

 時代は変わり、時は平成30年。

 なんだ、この“平成30”という数字は。まるでドラえもん的な「未来」だ。そして、話は一気に「マキタ家」という極小の内輪話にフォーカスする。

 我が家のHDD残量がいつも2時間半ぐらいしかない。娘たちの「いつか見るであろうもの」がありったけ録画されていて、私が久しぶりに、ようやくの思いで録画モードを開けば、必ずのように「残量が残りわずかです」の表示。「あのお、いつも言ってますけど、残量無いって言ってるじゃないですか? 聞いてます?」と何かの窓口で若者に叱られている気分になる。

 で、ようやくの思いで録画。するとこんなことが。


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