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ドイツと日本「過去との向き合い方」その違いは

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路上に埋め込まれた「つまずきの石」。6月には連邦議会のすべての会派代表が出席して、敷設の式典が行われた。ナチスによって殺害されたユダヤ人は約600万人。共産主義者、同性愛者、精神障害者らも迫害の対象になった (c)朝日新聞社 

路上に埋め込まれた「つまずきの石」。6月には連邦議会のすべての会派代表が出席して、敷設の式典が行われた。ナチスによって殺害されたユダヤ人は約600万人。共産主義者、同性愛者、精神障害者らも迫害の対象になった (c)朝日新聞社 

「過去」との向き合い方で日本と比較されることが多いドイツ。歴史に対するその厳しい姿勢は、どこから来るのか。

 7月上旬、日本記者クラブの取材団に参加してドイツを訪れた。ベルリンの街を歩くと、「過去」を突きつけるモノや施設の多さに圧倒される。

 中心部のベルリン上級地方裁判所。玄関に近い路面に10センチ四方ほどのネームプレートが九つ埋め込まれている。生年月日、そして死亡した強制収容所の名前。刻まれているのは、ナチスに迫害され、殺された人たちの情報だ。

 真鍮(しんちゅう)製のプレートは「つまずきの石」と呼ばれる。この場所から9人のユダヤ人裁判官らが連れ去られたことを示す。最初の石ができたのは1996年。いまでは欧州の19カ国で5万3千個に。6月9日には連邦議会の全会派が出席し、敷設の式典が開かれた。主宰団体のクリスティーネ・キューンル=ザーガーさん(69)は言う。

「犠牲者を知る人たちが高齢化でどんどん亡くなっている。今やらなければという使命感です」

 市内の学校、ハンナ・アーレント・ギムナジウム。ハイディ・ゾウ教諭(60)は、16~17歳の生徒を対象に、犠牲者や加害者たちの生き様を調べさせる授業を30年前から続けている。成果は「石」に刻まれていく。


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