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プロが教える「真性ブラック企業」の見分け方

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ブラック企業関連の書籍には、刺激的な言葉が並ぶ。特設コーナーを設ける書店もある。三省堂書店神保町本店(東京都千代田区)にて(撮影/編集部・熊澤志保)

ブラック企業関連の書籍には、刺激的な言葉が並ぶ。特設コーナーを設ける書店もある。三省堂書店神保町本店(東京都千代田区)にて(撮影/編集部・熊澤志保)

 一般に、「長時間労働や残業代未払いなど若者を酷使する企業」とされるブラック企業。恐れる気持ちはわかる。だが、恐れすぎていないか。中には単純なミスマッチなだけでブラックだと勘違いしてしまう学生もいるようだ。真性ブラック企業を見分ける方法とは。

 真性ブラックを回避するのは、実は簡単だ。

「採用条件に疑問があれば、問い合わせましょう。嫌がられるのではという懸念は不要。企業が渋るなら、どのみちその企業とはミスマッチだということ。採用に力を入れている企業なら、誠意をもって対応するはずです」(ブラック企業アナリストの新田龍さん)

 法政大学キャリアセンターの栗山豊太さんは、求人票からも「ブラック企業」の可能性は読み取れると話す。

「基本給が極端に少ない。職能給やインセンティブ給が多い。勤務時間や福利厚生が空欄で、10年後、20年後のモデル給与がわからない。これらは企業のブラック度を測る指標になります」

 毎年、法政大に寄せられる求人票は1万件以上。書類に不備がある場合、採用意欲が低いとみなし、公開しないこともある。

 真性ブラックではなく、個々人の価値観によってブラックになり得る「グレー」な企業についてはどうか。

 慶應義塾大学の就職・進路支援担当の佐藤吾郎さんは、OB・OG訪問のメリットを強調する。リクルートキャリアの「就職白書2014」によると、一般の大学生のOB・OG訪問率は3割弱にとどまるが、同大生は7割強が訪問する。

「社会人生活の具体像を、OB・OGを通じてつかむ学生が多いようです。OB・OGの側にも後輩を積極的に支援したい気持ちがある。いわゆるブラック企業に入社してしまう確率もミスマッチの確率も下がるのではないか」

 大手就職情報サイト「マイナビ」の三上隆次編集長も言う。

「自分が『ブラック』だと思う条件や働くうえでの優先事項をはっきりさせておくべきです。ウェブだけにとどまらない情報取集も大切。企業説明会やインターンシップに参加して、企業や仕事を知る努力をしてほしい」

AERA 2014年6月23日号より抜粋


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