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学生が育児インターンシップ 受け入れ家庭にもメリット

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 ただでさえ働くことに不安が大きいのに、本当に育児をしながら働き続けられるの? 企業とのミスマッチをなくそうと始まったインターンシップが、「働き方」の体験にまで広がっている。

 堀江敦子さん(27)が起業した「スリール」では、学生たちが週1~2回、大学の授業が終わったあと、2人一組で主に共働き家庭を手伝う「ワーク&ライフ・インターン」プログラムを提供している。実際に就職する前に子育てしながら働く家庭を体験する学生向けのものだ。

 インターンOGのひとり、東京大学文学部4年の野村津希乃(つきの)さんはこのプログラムを受けた当時の事を次のように振り返る。

「社会で活躍することを期待される一方で、いつかお母さんにもなりたい。就活をするなか、両立ができるのかという不安は大きくなっていました」

 時間や体力のやりくりに自信がないだけではない。専業主婦だった母親は、子どものころの自分にとっては、いつも近くにいる存在。働きながら、子どもを幸せにできるのか。そんな不安もあった。未知の共働き家庭を見てみたいと、参加した。

「働くお母さんというロールモデルに出会って、仕事も、子育ても、どっちも楽しくできるんだとわかった。あれこれ難しく考えていた学生が、プログラムを終えると、すっかり丸くなっていることも多いんですよ」

 そう話す野村さんはこの体験をきっかけに、志望する就職先を変更。大手企業ではなく、自分らしい働き方ができる、あるベンチャー系企業への就職が内定したという。

 また学生を受け入れる側にも、インターンシップはメリットがある。実際にインターンシップを受け入れてる高安千穂さんは、2人の子どもたちを育てながら、企業で研修などを行うコンサルティング会社で働く。今は定時で帰れることがほとんどだが、「勉強会に参加するなど、仕事と家庭以外の時間がほしい」と、プログラムの受け入れ家庭に名乗りを上げた。料金は子ども1人の場合、1カ月18時間で3万円。

「子どもが2人なので、年配のシッターさん1人より、2人の学生のほうが、安心感も大きい。年が近いせいか子どもたちも学生さんたちとの時間を楽しんで、性格も積極的になったようです。以前シッターさんを頼むことに感じていた罪悪感も、ほとんどなくなりました」

AERA 2012年11月19日号


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