林:そうだ、ゴルフなさるんですよね。
郷:でも、7月、8月はやらないんですよ。僕、日に焼けないように一年中長袖だし、ゴルフのときも日に焼けないようにしてるんです。ステージの仕事が多いので、腕とか首回りが焼けてるのがイヤなんですよ。僕、冬でも日傘さしてますから。
林:そうなんですか。
郷:「12月なのに日傘さしてる。あれ、ひろみさんだよ」って、遠くからでもすぐわかります(笑)。
林:今後のお仕事ですけど、50周年を迎えて、ドラマとか映画とか映像のほうは何か考えてます? 私なんかは「俳優 郷ひろみ」をよく知っているので。
郷:どうしても歌のスケジュールが先に決まるんですよ。1、2年前に会場をおさえておかなきゃいけないので、そっちが優先されてしまいますよね。
林:なるほど。
郷:たまに「ドラマやろうか」って話にはなるんですけど、これだけエンターテインメントの形が多様化してくると、ネットとか地上波とか、全方向に向いていかなきゃいけないですよね。それに加えて、演じることが入ってくると、スケジュール的にもどう考えたって無理だよなって結論になっちゃってるんです。今のところは。
林:でも、たまには「俳優 郷ひろみ」も見たいですよ。
郷:何かの機会に役者としての「郷ひろみ」もやってみたいなとは思うんですけど、歌うってことも、僕の中では「演じている」ととらえているんですよね。たとえばコンサートで20曲歌うとなると、20人の僕を毎日毎日違う感覚でつくり上げているので、それはそれで十分に「演じている」んです。だからお話をいただいてタイミングが合えばですよね、ドラマとか映画は。
林:「ドクターX」みたいに、1話完結でそのつどスターをゲストに呼ぶ、みたいなドラマがありますけど、ああいうのに出るとファンの方も喜ぶんじゃないですか。
郷:ファンの人のことを考えたら出たいですよね。喜んでもらえるんじゃないかとは思います。
林:私が日大の芸術学部の1年生のとき、部室に行ったら「男の子女の子」のポスターが貼ってあって、私たち「こんなかわいい顔をした男の子がどんな大人になるんだろう」って騒いでいたんですよ。こんなカッコいい大人になって、しかもこうして親しくお話できる境遇になろうとは、そのとき私、まったく想像もしませんでしたよ。