勾留期限が迫る「茨城一家殺人事件」 解明すべき5つの謎 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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勾留期限が迫る「茨城一家殺人事件」 解明すべき5つの謎

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岡庭由征容疑者(昨年11月) (c)朝日新聞社

岡庭由征容疑者(昨年11月) (c)朝日新聞社

被害者の小林さん宅 (c)朝日新聞社

被害者の小林さん宅 (c)朝日新聞社

 茨城県境町の一家殺傷事件で、殺人容疑で逮捕された岡庭由征(よしゆき)容疑者(26)=埼玉県三郷市=の勾留期限が29日と迫っている。事件をめぐる警察の捜査は昨年11月以降、いくつかの「節目」で異例の経緯をたどってきた。次なる手は──。

【写真】事件が起きた現場はこちら

*  *  *
「今のままでは、またやっちゃうと思う」

 2011年、14歳と8歳の少女が刃物で切りつけられた事件の裁判で、殺人未遂罪で起訴された当時16歳の岡庭容疑者が語った言葉だ。動機について、「女の人を襲うときは性的に興奮した」と述べていた。

 被害者の少女が損害賠償を求めた民事裁判の記録などによると、自宅のパソコンで、猫への残虐行為の動画などを見ていたこともあったようだ。高校2年だった11年11月には、自宅の庭で切断した猫の頭部を学校へ持って行き、騒ぎになっている。

 トラブルの後、岡庭容疑者は高校を退学し、通信制高校に編入。少女への事件が起こったのは高校退学から3日後のことだった。

 その後、岡庭容疑者は医療少年院に入り、茨城県境町の殺傷事件の前には少年院を出ていた。

 まだ容疑者の段階だが、残念ながら冒頭の言葉が「現実」となってしまったのかもしれない。

 猫を殺していたことなどは近隣住民にも知れ渡っていたが、今回、殺人容疑で逮捕されたことを知った無職の女性(78)は、驚きながらこう話した。

「中学生になる頃にはあまり姿を見かけなくなった。小さい頃の様子を見ていたので、いまだに信じられない」

 別の近所の70代の女性は、「殺人にも関わっていたとしたら、まさかという一言」と顔をこわばらせた。

■この条例違反で逮捕はしない

 今回の殺傷事件を振り返っておくと、事件が起きたのは19年9月23日午前0時40分ごろ。うっそうとした林に囲まれた住宅2階の寝室で、小林光則さん(当時48)と妻美和さん(同50)が首や胸などを刃物で刺されて亡くなった。5人家族のうち、2階の別の部屋にいた当時中学1年の長男(14)は手足を切られ重傷、小学6年の次女(13)も催涙スプレーを両手にかけられ軽傷を負った。1階にいた長女(22)には、けがはなかった。


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