松山英樹、大谷翔平…「先駆者」が競技の未来を変える! 東尾修が説く (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松山英樹、大谷翔平…「先駆者」が競技の未来を変える! 東尾修が説く

連載「ときどきビーンボール」

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先駆者になった松山英樹 (GettyImages)

先駆者になった松山英樹 (GettyImages)

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、男子ゴルフの松山英樹選手やエンゼルスの大谷翔平選手ら「先駆者」の持つ力を説く。

【マスターズで優勝した松山英樹選手の写真はこちら】

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「先駆者」というものは、それまで定着したすべての常識を疑い、自分で方法論を確立して、周囲の目を覆した先にある。マスターズで優勝した松山英樹は先駆者になった。

 一人、目標ができると、その背中を追うものができる。松山も1997年のタイガー・ウッズのマスターズ優勝を見て、目標としたという。「僕がタイガーのようになりたいと思ったように、子供たちが僕みたいになりたいと思ってくれればうれしい。(18番がボギーで)最後にガッツポーズをできなかったので、あまり格好良くないけど」と話したが、松山のシーンを目に焼き付けた子供が近い将来、米ツアーで当たり前のようにメジャーの優勝争いに絡む日がくると信じている。

 日本選手でもできることを証明すれば、特にチームスポーツの世界なら、日本選手に目を向けられるようになる。メジャーリーグの世界で言えば、村上雅則さんもいるが、ちょっと時代が早すぎた。「先駆者」という意味では、野茂英雄だろう。夢に「メジャーリーガー」と書く子供は不思議ではなくなった。野茂英雄が海を渡ったのは、ほんの26年前のことである。ダルビッシュ、前田健太に昨年までヤンキースに在籍した田中将大(現楽天)。今やエースと言われる存在となっている。

 そのメジャーの中でも「先駆者」と言われる存在になりつつあるのが、エンゼルスの大谷翔平だ。投手、野手といったカテゴリーに「二刀流」(米国ではTwo‐Way Playerと言う)が作られたのも大谷が契機だろう。そんな夢のあるプレーをハイレベルに見せてくれている。

 将来的に投手に専念、打者に専念するときはくる。単純に一人二役をやれば、負荷は何倍、故障のリスクはさらに膨らむ。周囲が放つ「どちらかにすべきだ」という声は、今までの野球界の常識に沿った見方からくるもの。だが、彼はもはやメジャーリーグという世界最高峰の舞台で投打ともにトップレベルの戦いを見せている。専任への見極め時は、大谷翔平にしか決められないものである。


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