■大場正明(映画評論家)


評価:★★★★
驚きの実話だが、この素晴らしい俳優陣でなければ、言葉の広大で深遠な世界の魅力は伝わらなかっただろう。情熱と狂気を体現するギブソンとペンに加え、彼らを繋ぐ重要な看守役に名優マーサンを起用するあたりが心憎い。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★
ギブソンとペンを見ているだけでも満たされますが、こんな物語があったとは。この地道な作業をやり遂げる人々とその関係性に感動しました。言葉を丁寧に使いながら、新しいものに出会いたい。なんてドラマチックな歴史。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
主演2人の熱のこもった演技が、執念と情熱に取り憑かれた話を一層と劇的にしている。常人から見たら実はどちらも狂人の2人が、世界最高と目される辞典の編纂という共通目的から友情を育むユニークな実話に圧倒される。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2020年10月23日号