『愛の不時着』の次は? ラジオマン「韓国ドラマ」の魅力を分析 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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『愛の不時着』の次は? ラジオマン「韓国ドラマ」の魅力を分析

連載「RADIO PA PA」

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延江浩週刊朝日#延江浩
延江浩(のぶえ・ひろし)/TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー

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「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~ DVD-BOX1」1万3200円(税込み)(c)STUDIO DRAGON CORPORATION

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 TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回は、韓流ドラマについて。

【『愛の不時着』の次におススメの韓流ドラマはこちら】
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 ステイホームの今年の夏。夜を有意義に過ごせたのは、動画配信大手Netflixで観る韓国ドラマのおかげだった。

 先日のコラムで現地ドラマ事情を訊いた映画プロデューサーの李鳳宇さんに、(ヒョンビンの)『愛の不時着』の次は『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』をどうぞと薦められ、観始めたばかりの『梨泰院(イテウォン)クラス』を半徹夜を続けて観終え、取りかかった。正直、冒頭から3話あたりまでは様子見だったが、それ以降はどっぷりハマってしまった。いや、ハマるというのではなく、抱きしめるように一話一話を大切に観た。

 大手ゼネコンのサラリーマン、ドンフンに、ある日、差出人不明の封筒が届く。中には5千万ウォンの商品券が入っていた。会社を解雇され、妻とは別居中の兄のために食堂でもやらせたいというオモニ(母)の言葉がふとよぎり、彼はとりあえずその封筒を仕事机の抽斗(ひきだし)にしまう。監視カメラでチェックしていた社の監査部から取り調べを受ける羽目になるが、商品券は抽斗から消えていた。後日ゴミ置き場から商品券が見つかり、人事にまつわる賄賂の商品券を敢然と捨てた部長と周囲から持てはやされる。しかし、商品券を捨てたのは社の片隅で働いている年若い契約社員、イ・ジアンだったと知り、そこから交流が始まる……。

 オモニの存在、小学校時代からの地元サッカー仲間、職場の部下たち、そして恋人を捨て出家したかつての親友。寡黙で優しい主人公には心を寄せる仲間と場所がある。毎晩のように立ち寄る居酒屋やオモニのいる実家で供される彩り豊かな韓国料理と一杯のチャミスル。過剰ともいえる仲間の気遣いを鬱陶(うっとう)しいと思いながらも仲間がいて自分はここにいるのだと主人公は感謝している。コロナ禍でソーシャルディスタンスが言われているだけに、彼の心情は沁みる。年に一度は訪ねていきたい人たち、笑いあい、愚痴をこぼしあいながら酒を酌み交わしたい人たちが画面にいる。お盆の帰省も叶わない夏だったが、懐かしい故郷がそこにあったとほっとする、そんな作品だった。


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