一之輔、PCR検査を受け、唾が出ず…「パブロフの犬」になる!? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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一之輔、PCR検査を受け、唾が出ず…「パブロフの犬」になる!?

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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春風亭一之輔週刊朝日#春風亭一之輔
春風亭一之輔・落語家

春風亭一之輔・落語家

イラスト/もりいくすお

イラスト/もりいくすお

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は「第2波」。

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『第2波』なのか、どうなのか。いったいこれから波が何回来るのかわからない現状だが、だんだん私のおかれる環境も変化が出てきた。仕事に関していえばおっかなびっくりながらもちょっとずつ前へ進んでいると言っていいか。最近はお客さんを入れたライブと生配信の併用の落語会が増え、どうやらこれを「ハイブリッド落語会」というらしい。口にするとかなり恥ずかしいよ、ハイブリッド落語。

 先日、PCR検査を受けた。周囲に新型コロナウイルス感染者や濃厚接触者が出たわけではない。とある「ハイブリッド公演」に出演するには「PCRで陰性が証明されないと出演不可」ということで、主催側が負担するから検査を受けるように……とのことだった。

 といえども、ありがたいことです。受けたくても受けられない人がいるのにいいのかな……とも思うが、陰性ならとりあえずは何をするにも安心だ。

 都内某所のクリニック。完全予約制でその時間は病院内にスタッフ以外は私しかいない。アクリル板を貼った受付で、ゴム手袋をはめてその上からも消毒させられた。「床の矢印に沿ってお進みください」と案内され、誰にも接触せずに個室へ通される。

 完全密閉された個室には小さなテーブルとイスが一つずつ。腰をかけると目の前の試験管立てに試験管が一本。「唾液をここまで入れます」と注意書きがあり、試験管の底から2センチくらいのところに印がしてある。

 試験管の蓋をとり、口を近づける。唾液がほんの少し出た。これじゃ足りない。絞り出すと泡。注意書きには「泡は必要な量に入りません」とある。また泡が出た。つーか、泡しか出ない。四十過ぎると身体が言うことをきかなくなるってホントだ。新鮮な唾液が出ず、試験管の中がほぼ泡だらけ。子どもの頃は、学校の屋上から地上をゆく友だちにさんざん唾を垂らしたのに……。見ると注意書きに「唾液が出ない場合はお声がけください」ともある。


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