前出の大阪のパチンコ業者のホールでは、週末だが客の入りは50%ほど。訪れていた客はこう話す。

「緊急事態宣言で仕事に出る回数が減り、給料も2割くらいカット。10万円の給付金を楽しみにしていたが、まだ入金はない。今日は、パチンコのネオンと雰囲気を楽しみたくてやってきたが、軍資金がないと、思い切って遊べないわ。今日もすぐに帰ります」

パチンコ業界団体の幹部はこう語る。

「10万円が届かないとアテが外れ、自粛ムードも継続とあって耐え切れない倒産予備軍のパチンコ業者は数多い。5月になってようやくパチンコもコロナ経済対策の公的融資の対象となったが、遅いという感がありますね。今後、倒産や閉店がますます増えると思います」

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事