都知事選立候補の可能性を語る山本太郎代表(撮影・伊ケ崎 忍)
都知事選立候補の可能性を語る山本太郎代表(撮影・伊ケ崎 忍)

 7月の参議院選挙で2議席を獲得した「れいわ新選組」の山本太郎代表。9月17日に都内で新しい党本部の事務所開きを行った。東京・四ツ谷から、国会に近い赤坂へ引っ越し、1階には150人ほどが収容できるイベントスペースも。しかし、参院選で自らは議席を失い、現在の苦境を本誌にこう語っていた。

「新居を探しても大家に断られるなどで住所不定の状態が続き、一時期、ビジネスホテル住まいでした」

 次期衆議院選挙への出馬も取り沙汰されているが、身の振り方は今後どうするのか。

「いつ選挙があるかわからない。ありそうな気がしてたまらない。もう、準備に入っております。ボールを握っているのは官邸です。消費税が10%になって、それが経済的に打撃を与えているという数字が出る前に選挙をやった方が、向こうにとって得なんです。野党側に準備ができていない、資金が集まっていない、連携ができていない時にやった方が大勝ちできますよね。みなさんが独裁者だったらいつ選挙をやりますか。12月までにやった方が得じゃないですか」

 東京の高田馬場駅前の街頭演説で9月中旬、山本氏は熱っぽくこう語っている。だが、課題は軍資金。

 参院選で「れいわ」が集めた寄付金は約4億円だったが、「衆院選になると10億円は必要」と本誌に語っていた。

 東京五輪が開催される直前の来年7月30日には、小池百合子都知事が任期満了となる。そのため都知事選も五輪後か前倒しで5月にも行われるのではないか、という情報も飛び交っている。

 山本氏に対し、衆院選ではなく、都知事選への立候補の可能性について聞くと、色気たっぷりに本誌にこう答えた。

「メディアの取り上げ方としても、衆院選の一候補者としてよりも、都知事選の候補者のほうが平等に扱われやすいですよね。クローズアップされやすく、主張が伝えやすいという利点はあるかもしれない」

 そしてこう踏み込んだ。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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