競馬界にも総理案件? カジノ解禁のために安倍政権が切った胡散臭いカードとは 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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競馬界にも総理案件? カジノ解禁のために安倍政権が切った胡散臭いカードとは

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ダービーまで、あと1カ月あまり(※写真はイメージ)

ダービーまで、あと1カ月あまり(※写真はイメージ)

 作家でコラムニストの亀和田武氏は、週刊朝日で連載中の『マガジンの虎』で、「おとなの馬券学」(ミデアム出版社)を取り上げた。安倍政権が「みんなの競馬」まで歪めているという……。

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 ダービーまで、あと1カ月あまり。GIレースも目白押しで、競馬ファンは心も浮き浮きしているだろう。

 なのに安穏としてはいられない、暗雲たれこめる気配がありますヨと警鐘を鳴らすのは「おとなの馬券学」(ミデアム出版社)137号だ。

 発端はまたしても安倍政権である。カジノ解禁をゴリ押しするため、政権は“ギャンブル依存症対策法案”という胡散臭いカードを切った。これまで公営賭博に利権を持てなかった厚労省が推進役だ。

 どういう根拠か怪しいが、ギャンブル依存症患者を536万人と厚労省は試算した。ならばカジノを作らねばいい。しかし厚労省はカジノのテラ銭で、ギャンブル依存症の対応施設を作れば安心ですよと、カジノをアベノミクスの柱とする政権の意を汲む詭弁を弄している。

 競馬など公営賭博すべてが対象だ。競馬はネット投票の売り上げ増で、一時の低迷から脱しつつある。なのに「JRAは、よせばいいのに安倍総理の意向をくみ取りましたとばかりに、昨年暮れに『家族申請によるネット投票の利用停止制度』を開始した」。

 総理案件が、すべての業界を蝕んでいる。「会員本人や家族からの申請によりネット投票の利用を停止します」とJRAはホームページに発表した。そんな嫌ァな空気に、A5判64ページの、日本一地味な“馬券検討参考マガジン”が異議を呈した。

 私だったら、こう書くけどね、と編集後記にある。「競馬はギャンブルです。馬券の買いすぎに注意しましょう。身の丈を超えたお金を馬券につぎ込み続けると身の破滅です」よと。偉い。安倍政権が「みんなの競馬」まで歪めている現状の報告です。

週刊朝日 2018年5月4-11日合併号より抜粋


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