ロンブーの淳は受験前にネットテレビの中で、「学力にコンプレックスがあった」と受験の理由を語っていたが、地位も知名度も十分に見える淳が、仕事に“ありつく”ために受験する必要はあったのだろうか。

「淳さんの場合は、政治に興味があって、そういった発言をしたり、一昨年の都知事選挙に出馬したジャーナリストの上杉隆さんと一緒に番組をやっていたりもしました。東国原英夫さんがいい例ですが、政界進出を見据えての大学受験と見る向きもあります」(三杉氏)
予備校の関係者は芸能人の受験について、こう言う。

「少子高齢化の影響から、一昔前に比べれば大学側は宣伝効果を見込んで歓迎姿勢もあるのではないでしょうか。とはいえ、さすがに合格基準に達していないのに合格させることはないでしょうが、合否に関わらず有名人に受験してもらえるだけで大学名の宣伝になりますからね」

 受験の理由は数あれど、旬が短く、生き抜くのがシビアな芸能界。将来設計の中に大学受験を組み込む芸能人は今後も増え続けるかもしれない。(本誌 秦正理)

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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