「公開されている情報からの推測ですが、原動機付き自転車に区分されるのではないでしょうか。道路を走行するものであれば、道路運送車両法の保安基準を満たす必要があるので、ミラーやライト、ナンバープレートなどが必要になってくるかもしれません。自由に公道を走るにはクリアすべき条件がまだまだあるかと思います」

 それに対して、池谷氏はこう話す。

「かつて移動手段が馬から車に取って代わった時に、道路や都市のあり方そのものに変化がありました。WALKCARもそのきっかけになってくれたら。アメリカなどでは小型でひとり乗りのパーソナルモビリティーが公道を走っている。日本をそんなふうに変えられたらいいと思っています」

 法整備よりも速いスピードで“進化”していく乗り物。はたしてWALKCARは、大手自動車メーカーより先に、クルマの未来を変えられるだろうか。

週刊朝日  2016年11月11日号