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小池百合子新都知事の過去6年分の政治資金収支報告書、1千枚超の領収書を徹底検証

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安倍首相とのツーショット (c)朝日新聞社

安倍首相とのツーショット (c)朝日新聞社

政治資金収支報告書より作成(表)

政治資金収支報告書より作成(表)

 都知事に就任し、これから本当の闘いが始まる小池百合子氏。しかし、老獪な都議会自民党幹部たちの恨みを買った小池氏だけに、この先どこで足をすくわれるか、わからない。

 自民党都連の最高顧問の深谷隆司氏は指摘する。

「当選後、小池氏の言動が変わってきた。改革は難しいんじゃないのか」

 現に小池氏をサポートした若狭勝衆院議員に対する風当たりは強くなり、自民党都連ホームページの国会議員の一覧からは、若狭氏の写真と名前が削除された。

「私に何も知らせず、いきなり削除するのはおかしい」(若狭氏)

 舛添要一前都知事のように「政治とカネ」の問題で火だるまにされる恐れはないのか。そこで本誌は2009年から14年までの政治資金収支報告書と、領収書計1千枚以上を精査。小池氏の「金銭感覚」をチェックした。

 小池氏の政治団体である「フォーラム・ユーリカ」と「自由民主党東京都第10選挙区支部」の二つの収支報告書を見ると、ビックカメラやヨドバシカメラなど、大手家電量販店での支出が目立つ。合計額は6年間でなんと約270万円。領収書を見ると、但し書きがあるだけでも、パソコン6台、テレビ4台を購入。ポータブルDVDプレーヤーや掃除機も購入していた。だが、多くは但し書き欄が空欄で、何を買ったのか不明。政治資金問題に詳しい神戸学院大学法学部の上脇博之教授が言う。

「但し書きも記入させて何を購入したかわかるようにすべき。事務所関係者の私物を購入していなかったかなど、説明すべきです」

 練馬区に自宅がある小池氏だが、たびたび都内の高級ホテルに宿泊した記録が収支報告書にある(表)。7万円、18万円といった高額の領収書も。明細はないが、「コーナースイート」などの代金に匹敵するだけに、気になるところだ。

 舛添氏は政治資金で自著100冊を購入したことを「週刊文春」に指摘され、問題になったが、小池氏が購入した自著は約1千冊。その10倍だった。

 さらに、小池氏の収支報告書には、10年2月10日に「消耗品」として3万6057円の支出が。領収書を見ると、練馬区内の食品加工会社から「ゆりこ漬け」なる品物を購入していた。「ゆりこ漬け」とは小池氏が農家の協力を得て栽培した練馬大根を加工した漬物。小池氏の事務所で200個を、1個500円で販売したという。これが「政治活動」と言えるのか。


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