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津田大介「読まずにシェアするスマホ世代の特徴」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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読まずにシェアする?(※イメージ)

読まずにシェアする?(※イメージ)

 ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏は、スマホ世代が引き起こしがちな厄介な現象について言及した。

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 米国のコロンビア大学とフランスの国立情報学自動制御研究所の共同研究チームが興味深い調査結果を発表した。昨年夏にマスメディアがウェブで発信しているニュース記事がツイッターでどのように読まれているのか、調査したのだ。

 調査対象となったのはニューヨーク・タイムズ、BBC、CNN、ハフィントン・ポスト、フォックス・ニュースへのリンクを含むツイート。それらを分析し、どのようにニュースがツイッターを通じて広がっていくのか調べた。この調査で、ニュースが読まれるかは、どれだけツイッターでリツイート(情報をコピーして拡散する機能)されるかにかかっていることが明らかになった。多くのユーザーは各種報道機関がツイッター上で流したツイートで情報を知るわけではなく、影響力の大きいユーザーにリツイート、紹介されることで知る。そこには時間差もあり、数日後に影響力が大きいユーザーが取り上げたことで再びツイッター上で情報が拡散することもあるそうだ。つまり、このソーシャルメディア時代、マスメディアはいかに影響力が大きいユーザーに取り上げられるかを考えなければいけないということだ。肯定的に考えれば、一度報じたが読まれなかったニュースであっても、ウェブでは工夫次第で読んでもらえるということでもある。


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