中国の経済減速 リーマンショックより影響少ない? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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中国の経済減速 リーマンショックより影響少ない?

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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週刊朝日#中国
8月25日、日経平均は6カ月ぶりに1万8千円を下回った (c)朝日新聞社 

8月25日、日経平均は6カ月ぶりに1万8千円を下回った (c)朝日新聞社 

 世界的な株安の連鎖の発端となった中国経済の減速懸念だが、“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、実体経済にさほど大きな影響はないという。

*  *  *
 8月24日(月)にモルガン銀行時代の部下Y君からメールが来た。「相場荒れていますね。そろそろトレーディングしたくてウズウズされているのではないでしょうか?」

 議員会館に来た高校の後輩のT君や議員仲間にも同じことを言われた。さすが、みなさんお見通し。相場が荒れると、ウズウズしてくるのがディーラーだ。ウズウズするどころか興奮してくる。

★   ★
 何年かに一度、中国経済減速で市場が大荒れする。10年近く前に起きたときには、私自身もひどい目にあった。モルガン銀行勤務時代ならば、何かが起こればニューヨーク(NY)本店やロンドン支店などから緊急連絡が入った。

 ところが、モルガン銀行退職後は緊急事態になっても海外から連絡は入ってこない。情報端末に頼らざるを得ず、毎晩10回以上は起きてNY市場をチェックしていた。その情報端末が示すNYダウ(株価)が、このとき、一瞬に500ドル以上下落したのだ。500ドルの下落自身はそう珍しいことではないが、普通は段階的に下落していく。表示された値段が次の瞬間、前に表示された値より500ドル以上下落したのを見たのは30年にも及ぶディーラー生活で初めてだった。

「なにか大変なことが起きたに違いない。もう自己破産だ!」

 真っ暗闇のベッドの上に呆然と座り込んでいる私を見て家内アヤコが言った。「いいじゃないの、昔みたいに4畳半で家族そろって寝ればいいのよ」

 その言葉に救われて朝を迎えた私はテレビニュースを聞いて唖然とした。株価の伝達システムが故障していたというのだ。このヤロ~! 人の寿命を縮めやがって!


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