北原みのり「感謝のレベル、低すぎ?」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「感謝のレベル、低すぎ?」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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ドイツ・ベルリン郊外(※イメージ)

ドイツ・ベルリン郊外(※イメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏はドイツと東京の違いを「感謝」で比較した。

*  *  *
 ドイツのホテルでテレビをつけたら、生理用ナプキンのCMが流れてきた。女たちが笑いながらダンスしている。どんなに激しく踊っても、ぴったりしたパンツをはいていても大丈夫!というような明るいCMだ。それを見ながら、何かが違うと思う。何かが私の見慣れているものとは違う……と思い気がついた。女たちが全く若くないのだ。ほぼ全員が、30代、40代(に見える)女たちなのだ。

 閉経する年齢は人それぞれだけど、平均50歳と言われている。そう考えれば、生理用品を使用する人の多くが30代以上のはずなのに、30代の女性が「生理のときも、安心だね!」と踊ったり、50代の女性が「もうすぐ終わるからこそ、こだわりたいよね!」と語るそんなCM、日本で見た記憶がない。たいていの場合、20代の女性がぐっすり眠ったり、はつらつと街を歩く……そんなイメージじゃないか。

 生理用品を買えば、外から見えないように紙袋に入れてくれる親切な日本だけど、どこかコソコソ感を強いられているのが拭えないし、ましてや中高年女性による月経語りなど、ほとんどメディアからは聞こえてこない。だからだろうか。こんな風に中年女性が当たり前のように生理用品CMに出ているのを見るだけで、何だか楽な気持ちになり、ありがとうございます……と感謝をしたくなるのだった。


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