ハウステンボス社長・澤田秀雄「リストラせずに成果主義を貫く」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ハウステンボス社長・澤田秀雄「リストラせずに成果主義を貫く」

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澤田秀雄(さわだ・ひでお)80年にインターナショナルツアーズ(現エイチ・アイ・エス)を設立。96年オーストラリアにThe Watermark Hotel Gold Coastをオープン。同年、スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立。98年に国内航空業界への新規参入を果たす。99年、協立証券(現エイチ・エス証券)の株式取得により証券業へ参入。03年モンゴルAG銀行(現ハーン銀行)の会長に就任。10年ハウステンボスの代表取締役社長に就任(撮影/写真部・工藤隆太郎)

澤田秀雄(さわだ・ひでお)
80年にインターナショナルツアーズ(現エイチ・アイ・エス)を設立。96年オーストラリアにThe Watermark Hotel Gold Coastをオープン。同年、スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立。98年に国内航空業界への新規参入を果たす。99年、協立証券(現エイチ・エス証券)の株式取得により証券業へ参入。03年モンゴルAG銀行(現ハーン銀行)の会長に就任。10年ハウステンボスの代表取締役社長に就任(撮影/写真部・工藤隆太郎)

 インバウンド時代到来で国内のみならず、アジアからの観光客も取り込む戦略で着実に入場者を伸ばしている長崎のテーマパーク「ハウステンボス」。その立役者が2010年に社長に就任したエイチ・アイ・エス会長の澤田秀雄氏(64)だ。澤田氏に18年連続赤字から、V字回復させた手法を聞いた。

*  *  *
──イベントには常に新しい技術を取り入れているところにも注目が集まっています。

「ホログラムシアターや音楽とともにコンピューターグラフィックス(CG)映像を立体化させた『3Dプロジェクションマッピング』は世界最新の映像技術を駆使しています。ノーベル賞の受賞もあってLED(発光ダイオード)が注目されていますが、ハウステンボスのイルミネーションではもっと新しい技術を使っています。一つは『水中照明』。水中で何万色もの表現が可能な照明で、『光の王国』の運河で使ったのは世界初の取り組み。もう一つはLEDの次世代の照明『有機EL照明』を使っていることです」

──「光のチューリップガーデン」(5月6日まで)で、約5千本の人造チューリップが夜になると光り輝くのも、この技術の効果なのですね。

「『有機EL照明』は薄くて自由に折り曲げられるので、花びらや茎に加工でき、花ごと光り、表現の幅を広げることができたのです。やはり、日本の技術力を世界に発信する場にしたいという思いが、もう一つの狙いでもあります」

──その一つが7月17日にオープンする「スマートホテル」ですね。

「正式名称は『変なホテル』。東京大学と鹿島建設の研究チームと共同で開発し、今までのホテルの常識を覆します。素泊まり料金はシングルで1泊7千円から、高くても1万4千円まで。ローコストでも快適に過ごせる新しいコンセプトです」

──記者発表で内容を知りましたが、ロボットが接客、荷物の運搬・預かり、掃除をするのは前代未聞です。

「顔認証システムで自動確認するので、カギを持たないで部屋に出入りできる仕組みを作ります。私は秀雄といいますが、『秀ちゃんおかえり』と迎えてくれるのでかわいいです(笑)」

──それだけでも癒やされますね。コストはどのくらい下がったのですか。

「ホテルで最もかかる人件費と光熱費をそれぞれ3分の1に抑えることができます。すでにヨーロッパの街並みを眺めながら、クルーザーでチェックインできる高級路線の『ホテルヨーロッパ』がありますので、差別化を図りました」


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