経済ジャーナリスト・荻原博子「株って、お金と情報と時間の三つがないと儲からない」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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経済ジャーナリスト・荻原博子「株って、お金と情報と時間の三つがないと儲からない」

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週刊朝日#林真理子
経済ジャーナリスト荻原博子(おぎわら・ひろこ)1954年、長野県生まれ。大学卒業後、経済評論家の亀岡太郎氏に師事。82年に独立し、翌年「満州・浅間開拓の記」を脱稿。その後、フリーの経済ジャーナリストとしての活動を始める。難しい経済と複雑なお金の仕組みをわかりやすく解説し、ビジネスマンから主婦まで、幅広い層に支持されている。新聞、雑誌に多数の連載を抱え、テレビのコメンテーターとしても活躍。著書多数。近著に『貯め込むな! お金は死ぬ前に使え。』(撮影/写真部・岡田晃奈)

経済ジャーナリスト
荻原博子(おぎわら・ひろこ)

1954年、長野県生まれ。大学卒業後、経済評論家の亀岡太郎氏に師事。82年に独立し、翌年「満州・浅間開拓の記」を脱稿。その後、フリーの経済ジャーナリストとしての活動を始める。難しい経済と複雑なお金の仕組みをわかりやすく解説し、ビジネスマンから主婦まで、幅広い層に支持されている。新聞、雑誌に多数の連載を抱え、テレビのコメンテーターとしても活躍。著書多数。近著に『貯め込むな! お金は死ぬ前に使え。』(撮影/写真部・岡田晃奈)

荻原博子さん(右)と林真理子さん(撮影/写真部・岡田晃奈)

荻原博子さん(右)と林真理子さん(撮影/写真部・岡田晃奈)

 新聞、雑誌に多数の連載を抱え、テレビのコメンテーターとしても活躍、著書も多数ある経済ジャーナリストの荻原博子さん。同い年の作家・林真理子さんとの対談で賢いお金の使い方について語った。

*  *  * 
林:このごろ「そろそろ保険を見直しませんか」ってよく言われるんですけど、保険の見直しはしたほうがいいんですか?

荻原:昔の保険で貯蓄性が高いものは見直さないほうがいい。運用利回りが高いので、見直すと低くなっちゃいますよ。

林:マンション投資の勧誘も多いんです。

荻原:「マンション投資をしましょう。ローンを組むと、ローンが節税になって、しかも利回りが10%」とかいう話でしょう?

林:そうです、そうです。

荻原:2千万円のマンションを買ったとしても、ローンを組むと最終的に3千万円払わなきゃいけない。2千万円で利回り10%といっても、3千万円払うから、その時点で利回りは減りますよね。しかも大家になるわけですから、人が入らなきゃ自分の持ち出しになる。エアコンの設置も大家さん持ちだし、配管が壊れた、お風呂が壊れたといってはそのたびに費用がかかる。そう考えるとトントンぐらいになっちゃうんだけど、20年30年後の投資用マンションの価値はゼロ。ということは、2千万円損したことになるかもしれませんよ。

林:株はどうですか? お小遣い稼ぎに定年後に始める人も多いと聞きますが。

荻原:それもやめたほうがいいですね。毎月給料を振り込んでもらうという、金銭面ではノーリスクの生活を40年ぐらい続けてきた人たちが、銀行や証券会社に行って「何を買ったらいいんでしょう」なんて言うのは、カモがネギ背負って来たようなもんです。にわか投資家で儲かってる人、私の周りにはほとんどいませんよ。

林:そうなんですか。世間じゃ儲かった人の話ばっかりだけど。

荻原:儲かった人は、人に言いたくなるからじゃないですかね。ほんとに株をやりたいんだったら、銀行や証券会社に相談なんかしないで、インターネットを利用したりして自分で買えばいいと思いますよ。とりあえず自分で選んだ株を一つ買ってみる。それで100万円の株が50万円になったときに、落ち込んで寝込んじゃうような人は、もう一生株なんかやらないほうがいいですね。反対に「安くなったからもっと買おう」と思う人は、投資家に向いてるかもしれない。

林:私の周り、お金持ちが多いんですけど、なんでお金持ちばっかりいい思いをするんだろうといつも思いますよ。お金持ちはさらにお金持ちになるんですよね。

荻原:お金持ちは運用の仕方が違いますよね。株って、お金と情報と時間の三つがないと儲からないんですよ。100万円持っている人と200万円持っている人が、100万円の株を買うとするじゃないですか。この株が150万円になったら二人とも50万円儲かる。でも50万円になってしまったとき、最初に200万円持っていた人はあと2株買えるから、その後、70万円に持ち直したら10万円儲かるんです。でも最初に100万円しか持ってなかった人は損したまま。投資の世界では、お金のある人にはかなわないんですよ。

林:そもそも、100万ぐらいで株をやろうなんて考えるのが間違ってるって聞いたことがありますけど。

荻原:遊んでるお金が1千万ぐらいあったらやってもいいと思いますよ。

週刊朝日  2014年11月21日号より抜粋


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