准看護師殺害事件 10年ぶり再会後の悲劇 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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准看護師殺害事件 10年ぶり再会後の悲劇

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週刊朝日

 大阪市西成区の准看護師、岡田里香さん(29)が3月下旬から行方不明になっていた事件は、東京都八王子市のトランクルームでの岡田さんの遺体発見、岡田さん名義のパスポートを不正取得した元同級生の中国での身柄拘束と、急展開をみせた。岡田さんと元同級生との間に何があったのか。

 怪しい人物は、すぐに浮上した。岡田さんの名義で4月にパスポートが作られていたが、そこには小中学校時代の同級生で、岡田さんと親しくしていたA子(29)の写真が貼られていた。そしてA子は、同居していた元留学生の中国人女性とともに、5月3日に中国・上海へ出国していた。捜査の長期化も懸念された中の5月27日、A子は上海の日本総領事館に出頭。不法入国の疑いで中国当局に身柄が引き渡された。

 A子は日系ブラジル人。近所の住人が証言する。

「小さいときはブラジルにいたようです。幼稚園くらいからはずっと日本。確か、高校生くらいのとき、ブラジルに親戚がいるとかで帰ったことがあるけど、なじめなかったのか、また日本に来た。両親と折り合いが悪く、一人で暮らしていて、あちこちでアルバイトをしていました」

 岡田さんとA子の中学時代の同級生は言う。

「2人は家が同じ方角で、学校からよく一緒に帰っていて親しかった。A子が日本で少しなじみにくいことがあったとき、岡田さんがよくケアしていた。A子がブラジルに一度帰ったときは、岡田さんと、『A子、どうしているかな、元気かな』と話したこともある」

 岡田さんとA子が再会したのは、今年2月1日のことだった。岡田さんは、この日、インターネットのフェイスブックに、こんな書き込みをしていた。

<今日は、夕方から、小学校の同級生と会うよー。10年ぶりくらいかな? 東京に今はすんでいて、なかなか会えないお友達。わくわく>

 大阪市内の居酒屋で、岡田さんとA子ら4人で会食している様子の写真が翌日、フェイスブックにアップされた。

 再会した日の夜、 A子は岡田さん宅に泊まり、そこから付き合いが復活したようだ。だが、それが岡田さんにとって悲劇となった。

 A子はビザの更新をしておらず不法滞在状態。何度かA子を自宅に泊めるうち、2人はトラブルになったようだ。岡田さんの友人は、

「トラブルの内容ははっきりしないが、岡田さんは『許せない、とんでもない』って怒っていました」

 岡田さんの姿が最後に確認されたのは、3月21日に勤務先を後にしたとき。岡田さんと同じマンションの住民によれば、そのころ、

「廊下で女性の大きな声がしていたときがあった。口論のようだった」

 それが、岡田さんとA子だったとみられる。捜査関係者によると、

「不法滞在で、自分で家を借りることができないA子が岡田さんの家へ押しかけ、泊めてくれるように頼んだ。だが、トラブルもあり、断ろうとした岡田さんとの間で争いがあったようだ」

 それ以後、岡田さんは行方不明になった。

週刊朝日 2014年6月13日号より抜粋


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