プロゴルファーの丸山茂樹氏が、昨年プレジデンツカップで獲得した15万ドルの使い道を教えてくれた。

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 自宅のあるロサンゼルスでの生活も、1カ月になりました。週4回筋力トレーニングをして、練習場で球を打って、ラウンドして。体は「準備OK」な段階にきてますよっ。

 今回はいいお知らせがあります。「第5回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」が、5月6日、栃木県矢板市のファイブエイトゴルフクラブで開催の運びとなりました!

 これまでは年1回、8月の夏休みの時期にやってたんですが、ジュニアの試合を一つでも増やしたいという思いから、春季大会の開催も目指してたんです。

 幸いなことに、資金面で協力してくださる方がたくさん手を挙げてくださいました。

 加えて、昨年のプレジデンツカップでもらった「寄付金」も活用させていただきました。僕は世界選抜の副将として参加したのですが、選手は1人15万ドル(約1540万円)を受け取って、自分の選んだ団体や機関に寄付できるんです。僕は息子がロサンゼルスで通ってる学校と、自分のジュニアファンデーションに使いました。

 今回は小学5年生から高校3年生までの男女120人(予定)を募集します。参加費は無料です。大会概要や応募方法は大会の公式ホームページ(http://www.team-maru.com/jrf/index.html)をご覧ください。お問い合わせは大会事務局(電話0287・41・0058)までお願いします。

 5月の大会で上位に入ると、自動的に8月の大会に出られます。そういうところでモチベーションを高く持ってもらえばいいし、「今回は彼には負けたけど、8月には勝ってやる」というライバル心も持てるでしょう。ライバル心、競争心ってのは大事ですからね。

 僕としては、この大会に付加価値をつけていきたいんです。優勝者はプロツアーのトー
ナメント本戦に出るための予選(マンデートーナメント)に出場できる、と。過去にもマンデートーナメントへつなげた実績はあるんですけど、これを毎回やっていけたらと思ってます。「丸山さんの大会で優勝したら、プロと一緒に回れる可能性が出てくる」って思ってもらえたら。そういうチャレンジの場にもしていけるんじゃないかと考えています。

 去年は僕の大会で優勝した高校生が、別の大会で得た資格でプロツアーに挑戦して、見事予選を突破しました。そんな選手が一人でも多く出ればいいな、と常日頃から思ってます。

 これからどんどん歴史を重ねて、クオリティーの高い試合にしていけたらいいな、と思ってます。

※週刊朝日 2014年2月28日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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