「こんなに自由な首相夫人はいなかった」 対談!安倍昭恵夫人×田原総一朗 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「こんなに自由な首相夫人はいなかった」 対談!安倍昭恵夫人×田原総一朗

連載「ギロン堂」

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 消費増税、原発推進の安倍政権に対し、「増税反対」「脱原発」を自由奔放に訴えるなど"家庭内野党"としてその存在を知られる首相夫人の安倍昭恵さん(51)。夫との家庭内論争の真相は? 政権のご意見番、田原総一朗氏がズバリと切り込んだ。

*  *  *
田原:特定秘密保護法案が通りましたね。ただ、支持率が10ポイント近く下がってしまった。安倍首相は家ではどんな様子なんですか。

安倍:法案が通ってホッとしていましたが、特に変わったところはないですよ。

田原:国会で大変だったとか、家でおっしゃらない?

安倍:前回、首相だったときは報道を見て不機嫌になることもありましたが、今回は淡々としています。

田原:昭恵さんから見て、安部首相の長所は?

安倍:何でしょう……。誰に対しても変わらないところでしょうか。若いときから、上の人にこびるとか、下に厳しいとかいうことがない。野中広務先生に反論したことなどもありますし(笑)。あとはけっこう冗談を言いますし、話がおもしろいです。

田原:逆に、短所は?

安倍:うーん、なんでしょう。以前は短気かと思っていましたが、今はそうでもないし。短所はないかも。

田原:短所がないのはよくないですよ。短所が見えるから、長所が見えてくる。

安倍:アハハハ……なんでしょう。私、そんなに多く見てないんですかね、主人のこと(笑)。あえて言うと、私の話に限らず、興味のない話はあんまり聞いていないところでしょうか。

田原:官僚のおもしろくない話を聞き流すのは、首相として大事かもしれない。それにしても、今までの首相夫人で昭恵さんみたいに自由に話す人はいなかった。

安倍:そうですか? でも、菅直人さんや鳩山由紀夫さんの奥さま方も……。

田原:原発反対とは言わないですよ(笑)。僕は、昭恵さんが自由に外で話すことは、安部首相にとってプラスになると思う。「家庭内野党」がこんなに自由に活動できる亭主というのは、懐が深いと思われますから。

安倍:そうですか。まあ、あまり、「外で話すな」とも言われないですしね。

田原:安部首相も「家庭内野党」を楽しんでいるんじゃないかな。

安倍:どうなんでしょう。もちろん、決定的な野党ではありませんしね。

田原:昭恵さんは韓国語の勉強をされ、ご自分でも読めるそうですね。

安倍:しゃべれないですけど、辞書を引けば読めます。でも、私が日韓交流のお祭りに出たことをフェイスブックに載せると、ネット上でものすごい批判が書き込まれるんですね。

田原:ネット右翼ですね。「韓国はけしからん、あんなやつらはやっつけろ」と言う人たちがいる。

安倍:私は日韓が微妙な状態にある中であえてメッセージを送るつもりで発信しているんですが、主人を守りたいと思う方たちの中には、過激な方もいて、「総理の足を引っ張るな」「総理のイメージが変わるので、韓国寄りのことを書くな」などと批判される。

田原:安部首相は、そんなときに何と言うんですか?

安倍:笑って、「いちいち批判のコメントを読むことないよ」と言ってくれます。

田原:それはある意味、ご主人を助けているのかもしれない。政治の世界、男の世界では日韓関係はだいぶ冷え込んでいるけど、昭恵さんが仲良くすることで、こちらの気持ちが伝わる面もあるでしょうね。

安倍:主人を助けているつもりはないんですが、自分ができることをやりたいと思っています。先日、韓国大使館でキムチ作りのイベントに出たときの参加者は女性ばかりで、何とか友好関係を築く方法を考えようという雰囲気でした。やはり、女性の力は大きいです。

週刊朝日  2014年1月3・10日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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