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両陛下が透明ビニール傘を使われるようになった理由

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週刊朝日#皇室

特注ビニール傘をさされる両陛下。「ホワイトローズ」の商品はネットなどで販売されている (c)朝日新聞社 

特注ビニール傘をさされる両陛下。「ホワイトローズ」の商品はネットなどで販売されている (c)朝日新聞社 

 天皇、皇后両陛下は7月4日、5日、復興状況の視察とお見舞いに岩手県の被災地を訪れた。5日は朝から大船渡市の工場を視察されたが、あいにくの雨。両陛下は、従業員全員が屋外に整列して見守る中、工場入り口で御料車を降りられた。その際、宮内庁職員が、いつもお使いの黒い大きな雨傘を差し出したが、受け取らず、小声で何か指示を出された。

「すると、職員は急いで車から透明のビニール傘を取り出しました。両陛下はそれをさして、出迎えた従業員に手を振られました。雨の中待っていた人たちに、お顔がよく見えるように、というご配慮だったんでしょうね」(同行した記者)

 この後、両陛下は1500人を超える死者が出た隣接する陸前高田市へ。「奇跡の一本松」をご覧になった後、職員の3分の1が亡くなった市役所を訪問した。ここでも土砂降りの中、100人以上の被災者が両陛下を一目見ようと、1時間近く待っていた。

「ここでも、天皇陛下はビニール傘をさされました。お二人は相合い傘で、手を振って被災者にこたえ、腕を組んで、庁舎の中に入られました。天皇陛下が先に訪れた大船渡ではビニール傘をさしていた、という情報を到着直前にキャッチした陸前高田市長は、慌てて秘書にビニール傘を探させ、合わせていました」(同)

 天皇、皇后両陛下と、不釣り合いなビニール傘。初登場は2010年5月に神奈川県であった全国植樹祭でのことだ。天皇陛下は雨の中、植樹をされることになったが、県の関係者が、メディアなどが撮影しやすいようビニール傘を急きょ、両陛下に差し出した。これは、政治家が演説をする際などに使用する頑丈なもので、安倍晋三首相も愛用している高級ビニール傘だった。


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