プロゴルファー丸山茂樹氏「長嶋茂雄さんと左手で握手した」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プロゴルファー丸山茂樹氏「長嶋茂雄さんと左手で握手した」

連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」

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 今シーズン初の試合に出たプロゴルファーの丸山茂樹氏。その大会をきっかけに、長嶋茂雄氏との再会やプロゴルファーの松山英樹氏との練習、全米オープンの後悔などを明かした。

*  *  *
 いやぁー、疲れた。クタクタになりましたよ。僕にとって今シーズン初試合となった「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(7月4~7日)。8アンダーの32位でした。セガサミーさんは僕のメーンスポンサーでもあるし、4日間しっかり現場にいられてホッとしましたよ。

 左手親指付け根の慢性亜脱臼があって、ここまで最低限しか球を打ってきませんでした。ゴルフのフィーリングが戻らない中で、4日間でボギー5つに抑えられたのはよかったです。

 2005年ごろから悩んできたドライバーのイップス症状も出なかった。でも、飛ばないですね。気持ちよく振ったら曲がるかなって思いがあるから、体がだんだん振ることを忘れていってる。だから球に力がこもらないんです。だからもう「今回は飛距離はいい」と思うことにした。その割り切りも、そこそこの成績につながったんでしょうね。

 長嶋茂雄さんに久々に会えたのもうれしかった。左手で握手させていただきましたけど、力強かったです。

 7月2日の練習ラウンドは、松山英樹と回りました。彼の出場する全英オープン(7月18~21日)が目の前に迫ってますから、僕の経験からアドバイスもさせてもらいました。

 彼に伝えたことの一つは、低い弾道の球を持ってないと全英では厳しいってことですね。リンクスだから、海からの風に容赦なく襲われる。できるだけ風の影響を受けないようにする必要があるんですね。

 練習ラウンドの日は偶然風が強かったので、僕は英樹のショットの組み立てを見てたんです。そしたら、球を自分の体の中心からやや左に置いて打ってた。これでは抑えの利いた球は打ちにくい。ボールポジションを右の股関節ぐらいのところにして練習してみてごらん、と言いました。ただ、やるかやらないかは彼の自由。やってみてうまくいけばそれでいいし、難しいと思えばやめればいい。頭の片隅に置いておいてくれたら、と思って。

 今回と同じミュアフィールドで開かれた2002年の全英オープンで、僕は1打差の5位。悔しい5位です。

 最終日の9番ホールで単独首位に立ったんですが、続く10番で3パットのボギー。痛いなんてもんじゃない。9番までは完璧だったのに……。12、13番と連続ボギー。粘りましたが、1打届かなかった。優勝争いをしてて、「ああ勝ったな」と思った瞬間にミスをしたのは初めてでした。あの時期はもう、自分の調子がよければ、タイガー・ウッズにも負ける気はしなかった。ホールアウト後は日本の報道陣のみなさんに、

「ゴルフの神様に『まだ早い』って言われたのかな」

 なんてコメントしましたけど、あれはしっかり勝っとくべきでした。もう11年も前のことだし、何を後悔しても始まらないんですけど、悔しいなあと思いますよね。ああ、もう一回やり直したい。ハハハ。

 ミュアフィールドは、全英オープンが開かれるゴルフ場の中で、一番オーソドックスなコースなんです。フェアウエーも広い。英樹を始めとする日本勢も戸惑うことなくプレーできるはず。朗報を待ってるよっ!

週刊朝日 2013年7月26日号


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丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める

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