COCO壱番屋の創業者がつくった「くだらない会」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

COCO壱番屋の創業者がつくった「くだらない会」

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日

 4時5分、4時4分、4時4分……。カレーハウスCOCO壱番屋の創業者・宗次(むねつぐ)徳二さんのタイムカードには、にわかには信じがたい「出勤時刻」が記録されている。自称「日本一の早起き経営者」。出勤後は、帽子、手袋にジャージー姿で街へ。ゴミを拾い、花を植える。地道な活動が街を美しく変えた。

*  *  *
 2002年に「ココイチ(COCO壱番屋)」の会長職を退いたあと、07年にクラシック専用のコンサートホールを名古屋市内につくりました。今はそのオーナーを務めています。

 自宅は岐阜県ですが、仕事がありますので一年の大半はホールに寝泊まりしています。夜もコンサートがありますから、仕事は時として深夜までかかることもあります。でも毎朝3時55分には起きますよ。「さあ(3)、ゴーゴー(55)」で、一日を元気よく始められると思いましてね。起きたらすぐ着替え、階下の事務所に行ってタイムカードを押す。そして、体を動かすついでにゴミをまとめて捨てに行きます。

 それから礼状を書いたり、原稿を書いたり、机上業務をします。街の掃除は、冬の時期ですと7時半から。花の植え替えがある場合は5時から始めます。

 掃除や花植えを始めたのは、ホールができてすぐの07年夏でした。ホールのすぐそばに広小路通りという目抜き通りがあるのですが、当時は歩道にゴミがたくさん散らかっていて、車道の中央分離帯には草がぼうぼうと生えっぱなしになっていましてね。そこで通りの413メートルにわたる区間を掃除して、花を植えることにしたんです。

 植える花は、冬から春はパンジーやチューリップ、夏から秋はポーチュラカやハイビスカスです。パンジーだったら、413メートルの間に7千株を植えます。私はやると決めたらとことんやる性格でしてね。最初に苦労したのは花植え用の水。ホールから毎日、手押し車で220リットル運びました。その後、それを見た市が散水栓を開放してくれて、ずいぶん助かりました。

 私が「ココイチ」で現役でいたときも、毎朝、会社の周りを掃除するのが日課でした。社員有志が参加する、地域の掃除のボランティア活動もしました。「くだらない会」といって、私が名付けたんです。正式名称は「圧倒的に多くの人がばかばかしくてくだらないと思うことを本気でやり続ける会」。朝、若い社員たちと一緒に街の掃除をするのは本当に充実した時間でした。

週刊朝日 2013年2月15日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい